第二十話 辺境警備隊の本音 ページ39
私は落ち着きながら、彼の言ったことを確かめようとした。
「私を慕っている兵士の皆様？まさか、この方々もすべて。」
私の手をまだ持ちながら、ヨウムは話し始める。
「もちろんです、貴女のその美貌と共に現れる品のいい気質、
そして優しさは私共を魅了する。すべてが美しい。」
私の背後で黒いオーラが見える気がする。特にベニマルとソウエイ、リグル、ランガの4TOP。私は何もしていないのに、何でこうも周りは争い事をする(雰囲気を醸し出す)のだろうか。
リムルさんは惡い雰囲気を変えるために「コホン」と咳払いをする。
「おぉっと、これは失礼しました。カバル殿に、リムルという名が長の名前であるとは窺っていたのですが、スライムだと聞いていたものでね。見事に人に化けれるものですね！」
その言葉にシオンさん達は反応する、恐らくいい意味でも悪い意味でも褒めているのだろうと思うがなんせ言い方が悪い。リムルさんはあまり気にしてないようだけどね、その姿を見て安心した。リムルさんはヨウムさんと話をする、私も聞こうとするがランガに引っ張られて少しばかり離れる。
「ランガ、どうしたの。私になでてほしいの？」
と聞くと明らかにキラキラした大粒の目。その本来の本能である姿に、微笑みを見せてしまうがきっと彼が言いたいことはそんなことではない。
「ハッ！あのヨウムという男はA様に近づき、
また何か企んでおりますが故離れさせた所存です。」
この番犬は…。本当に憶測だけで話を進めるんだから、そう思うだけでため息が出る。
そして、彼の頭を撫でながら話すのだ。
「ランガ、いい？貴男はとても頭がいい。頭がいいだけでなくて、顔も整っているし従順だし愛おしさも在るわ。しかし、頭が切れるが故人を憶測だけで判断してしまう。そこは貴男が治すところよ。いい？私はランガが好きだから言っているのだからね。」
すると、少ししっぽを振りながら「御意、A様」と言った。
その様子にリムルさんから周りの皆は見ている。なんか悪いことを言ったか不安になる。
沈黙が終わる頃、唇を噛みながらヨウムさんは大きめな声で、先ほどとは違う口調で話し始めた。
「ああ、面倒くせー。本音でいいますわ。ぶっちゃけ、魔物の町なんて信じてなかったんですがね、あるのは判ったので信じます。で、この冒険者の方達の話を信じるならば、この町は大変居心地がいいらしい。ぜひ、ここに滞在許可を貰い、駐屯基地として利用させて貰いたいのですよ！」
第二十一話 街への在中と不甲斐ない感情(番外編?)→←第十九話 神族の存在 2
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
