第十九話 神族の存在 ページ37
私の身体は昨日とは打って変わって軽くなっていた。
あの後、皆に抱きしめられながら「おかえり」と言う言葉をもらった。
その言葉が嬉しくてまた泣いてしまった私だったが、周りの方々の暖かさが心の乾きを満たした気がした。私はゲルドにこの事を話す事にした、ゲルドは涙ぐみながら頷いて言った。
「私は貴女様の壊れそうな笑顔が悲しくてたまりませんでした。
まるで今は亡き王がしていた笑み。貴女様と亡き王は孤独を抱えていらっしゃった。
しかし、A様の今の笑顔を見ていると心が穏やかになる。幸せになられたのですね。」
その言葉に私はふふ、と笑ってしまう。私が前ゲルドに行った言葉だったのだ。
「私も幸せよ。ゲルド、貴男はとても優しい方ね。もう大丈夫ですよ。
私には皆がいるんだもの。」
そう言うと私達はまた、花の話をするのであった。
ーーー
私はリムルさんとミリムの武器を見るために一緒にクロベエの所までやってきた。クロベエの技量は半端じゃ無いもので、私にも首飾り(魔力と何故か色気?を抑える効果がある)を作ってくれるらしい。クロベエに感謝を伝えると、遠くからリグルドさんの声が聞こえた。急いで走ってきたようだ。
「リムル様、コチラでしたか！不審な一団がやってきております！」
街に武装集団がやってきたらしい。その中には、リムルさんが気にかけている冒険者のお三方が来ているらしい。リムルさんはその情報を聞くとやれやれというような顔をしていた。少し手のかかる者達らしい。
「ふふ、じゃあ私も一緒にお会いしてもいいかしら。
危険な人物でないのなら、余計に会ってみたい。お願いリムルさん。」
そう、懇願するとリムルさんは一瞬考えるが快く返事をしてくれた。そして、” まぁ、会ってみよう ”と言って彼等の元へ向かうのだった。
彼等を見た瞬間、中学生の従兄弟達をの思い出す。元気があり、何よりちょっと抜けている所。彼等はリムルさんを見る限り、声を大きく発した。
「あ！ リムルの旦那、お久しぶりです！」
「やっほー！ 遊びにきましたよぅ！」
「お久しぶりでやす！ ちょっと色々あって、大勢になってやす！」
リムルさんは本当に色んな方に愛されている方なのだなと改めて感じた。何だかんだ放っておけない性格なのだろう。私はお三方の方向へ足を進める。
「初めまして、リムルさんのお友達さんですね。私は神族のAと申します。」
すると彼等はポカンとした顔で私を見つめるのであった。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
