第十三話 無視できぬ存在 3 ページ28
カバル、○○○、ギドは非常に困った様子でいた。いきなり、敵か味方かも分からない謎も集団に囲まれたのだから。元はといえば、本当のことを言おうか言わまいかと悩んで末、伝えるべきところを逃してしまったからだ。あまり言うべきではないが…とカバルは口を開く。
「実は、この先の街に用事が…。」
このパーティーのリーダーということもあり、一歩前に出て冷や汗を流しながら灰色の髪で
片目が隠れているリーダーと思しき男に話す。その男は、カバルの言葉を聞いても、なお
怪しいという気持があった。すると、三人は焦ったように口を滑らせた。
「いやっ…本当なんですって！親切な魔物さんの…」
「おいっ！やばいって、勝手に教えたりしたら！」
「知りやせんぜ？二度と来るな！って言われたら、姉さんだけ置いていきやすぜ？」
と言い合いが始まった。灰色の髪の男は更に怪しいと感じ、これは無視はできないと思った。
そして、その街を確かめる必要があると。その為には三人に案内してもらう必要があった。
「貴様等、どこの所属の冒険者だ？目的も答えろ！隠し立てはするなよ。
こちらはファルムス王国・伯爵領所属の辺境警備隊。俺は隊長のヨウムだ！」
ヨウムは丁寧にしかし威厳を持って名を名乗り、三人に向かって逃がさないという意志を
言葉と態度で示す。三人は顔を合わせて、ハァ…と溜息を吐く。そして諦めたように頷きあった。
「いや、マジなんだって。ただな、そこは魔物の街なんだよ。
って言っても信じてくれないだろ？」
とカバルは言う。彼は” そこに神族がいるかもしれない ”とは言わなかった。
ただ単純に忘れていただけなのか、あえて言わなかったのか。
だがその情報は今言うべきではない事は事実であった。
ヨウムは三人に案内をさせて、まだ見ぬ街へと向かうのであった。
この者達は魔物のいる街に神族がいるなんて思いもしないであろう。
この先ずっと関わる魔物と神族が。
ーーー
街の再開後の話
「なあ。A、何で花言葉なんて知っているんだ？」
リムルさんから不意に出た言葉。口に付けていた煙草をゆっくりと離す。
転生者であっても、花言葉を知っている人間なんて少ないのだろう。
「私は花が好きだった、花屋でもアルバイトしたことはあったし。
それに、花はその人にあった色彩や意味も含まれてて。
儚く綺麗に散っていく姿を愛おしいと思った。ただそれだけ。」
そういうAは淋しさを紛らわすようにまた煙草を口へと近づけた。
第十四話 ドワーフ王ドワルゴの登場→←第十三話 無視できぬ存在 2
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
