第十三話 無視できぬ存在 ページ26
ーー
ドワーフ王の○○・ドワルゴは暗部の報告を受けると思考に暮れた。
気になるスライムを観察するよう暗部に申し付けた暗部からの報告は無視出来ぬものだった。
” 魔物の住む街が建設中だと。それに加え神族の末裔が生き残っていると。 ”
「この話は本当なのか、魔物が街を作っているなど聞いたことがない。
それに神族だと?あの種族はもう死んだはずじゃ。」
ドワルゴは頭を抱え、目をつぶる。
豚頭族の暴走と終息。そして、その集団に神に最も近い種族がいる。
ドワーフ王、ドワルゴの決断は早かった。彼らに今すぐ会いに行く必要があると。
敵にしたら厄介であった、幸い何人かドワーフの協力者が付いている。
リムル達の国外追放には触れず、うまく交渉を進めるべきだ。
「私が直接出向こう。」
ーー
四人の魔王は協定を結び、森の手出しを単独で行うことを禁止にした。
そこまでは良かったのだが問題は誰が監視するかだった。
脳筋と呼ばれるミリム・ヴァーナがニヤニヤと笑み浮かべ、
この森は私が監視しようと言う気を全面に出していた。
「ねえ、思うのだけど、皆さんで一人ずつ配下の者を出し合ったらどうかしら?
何なら、私の娘たちに行かせても良いのだけれど?」
物憂い気にフレイムは言った。すると他の三人は固まりすぐに、
「ふ、ふはは! ちょうど、ワタシもそう言おうと思っていた所であった!」
「奇遇だな。俺様もだ!」
「仕方ないですね。先に言われてしまうとは…。決まり、ですか?」
と頷き、こうして魔王達は自分達の思惑とは異なるが、
各々が配下を一名づつ選出し偵察に行かせる事となった。
「なあ、この神族というのは強いのか。フレイムよ!」
会議が終わると水晶に移されたAを目にやる。手合わせをして倒したい。
ミリムの気持はバレバレだった、長く生きている彼女でさえも神族の姿を見たことがない。
フレイムは、やはりか…という顔でミリムを見る。
「神族は最も神に近い種族、手を出すと神々からの制裁を受けるわ。
ミリム彼女に手を出すことはお辞めなさい。」
彼女が言っていることは正しかった。むかし神族に手を出したものは絶滅したと
本で読んだことがあった。それを知っていたフレイムはミリムを止めた。
すると、明らかにガッカリしたように肩落としたミリム。相当手合わせをしたかったのであろう。
その姿にフレイムはミリムの脳筋に頭を抱えるのであった。
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました!第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか? (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します! (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです!あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:山北 | 作成日時:2019年3月20日 0時