第十七話 街の徘徊と体調不良 ページ35
街の徘徊をしたいと、ミリムが言ったので私とリムルさんで案内することになった。街では危険を冒さない事を約束して、彼女と徘徊しているのだ。リムルさんはと言うと、シオンさんに抱きかかえられている。ああ、そんな幸せそうな顔して、シオンのことがよっぽど好きなんだろう。
” その好意が私に向けばいいのに、そうすれば私は愛を覚えるんだから。 ”
頭のなかに広がった醜い自分の声、自分の闇が私の淋しさを包む。
これはまずいと思い、リムルさんに体調不良と言い自室に戻る。
「何でこんな気持が、ハァ。彼が夢に出てきてからおかしい。
男性の笑顔が少し怖い、皆が私から離れていくのが見える。」
布団の中で私は震える身体を抑えることに必死だった。
ミリムと戦った時はこんな震えは無かったのに。
私は部屋にある全身が見える鏡に自分を写す。青を含んだ黒髪、気の強さを表す目。
そして、私が一番嫌いな自分の胸や足。唇を強く噛む。
「こんな身体必要ない、私の存在なんていらないんだ。」
呟きながら、鏡に拳を突きつけた。無残にも鏡の破片が私の掌に刺さる。
痛みと流れる血が、伯父に抱かれた時を思い出される。嫌な汗で下着は気持ち悪くなる。
怖い、恐い、気持ち悪い、近寄るな、もうお前なんて…嫌いだ。
その言葉で脳内がいっぱいになった、その瞬間私の意識が途絶えた。
ーー
ベニマル視点
トントン＿
Aが体調不良だと聞き、様子を見に来た。
ノックをするが声も聞こえなければ扉を開こうとする気配も感じられない。
「A？入るぞ？寝ているのか…？」
しょうがなく、扉を開けようとドアノブに手をかける。
寝ているのか…と思いつつ、扉を開けた。
「っッ…！？ A！！おい、おい！！」
彼女は倒れてた、両手を血に染め足も鏡の破片で血流が垂れた。
急いで、リムル様やソウエイなどを呼び緊急治療をしたのであった。
「なあ、一人で抱え込むなよ。A…目を覚ましてくれ。」
「おい、Aはどうしたのだ。元気になるのか。」
魔王ミリムは覇気を出しながら悲しそうな顔で俺に話しかける。
彼女は知らないのだ、Aの消したい過去を。
「Aは前の人生で愛されてなかったんだ…Aは愛を与えていたのに」
だから、” 俺達がAに愛を教えよう。 ”。
先ほどまでAを見ながら黙っていたソウエイが口を開いていた。
この場にいたリムル達の中で彼の意見を否定する者は居なかった。
ーー
シリアスな話になってしまった
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朱里(プロフ) - 続けてすみません。第十三話のエレンの名前が〇〇〇になってます。意図的だったらすみません (2021年12月11日 19時) (
レス) @page27 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
朱里(プロフ) - 楽しく読ませていただきました！第四話から出でくる〇〇〇ジンとはどのキャラですか？ (2021年12月11日 19時) (レス) @page7 id: 1848b8e1d2 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - ユトさん» ユト様→ご指摘ありがとうございます。訂正致しましたのでご覧になってまた違和感がありましたらご指摘お願い致します！ (2019年4月14日 19時) (レス) id: 79f5829be5 (このIDを非表示/違反報告)
ユト(プロフ) - とても面白いです！あと、ミリムの名前は、ミリム・ナーヴァですので訂正お願いします。 (2019年4月13日 6時) (レス) id: 7c4b452e79 (このIDを非表示/違反報告)
山北(プロフ) - 暇人114514号さん» 暇人114514号様→いつも読んで頂き有難う御座います。名前が同じとは光栄です笑 また、更新していくのでもしよろしければ又宜しく願い致します笑 (2019年4月4日 17時) (レス) id: 760c82b915 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：山北 | 作成日時：2019年3月20日 0時
