影山飛雄は番犬である【ハイキュー】

王様 ページ22

影山「…テメェが手ぇ抜こうが全力出そうが、俺が勝つ事に変わりねぇんだよ」

日向「“俺たち”だろ！」



うん…まぁ、飛雄はこういう人間だからね…



月島「はははっ、すごい自信！」

影山「…ッ」



飛雄がイライラしてる…
大丈夫だろうか…



月島「ところで何？A」

『あ、そうだった…スクイズボトル返すの忘れてた…ハイ』

月島「あー、ありがとネ〜」

影山「ッ、おい！Aにベタベタすんなボケ！」

月島「さっすが“王様”！執着心も強いんだね〜」



あ…王様って言ったら…
飛雄はギロリと月島くんを睨む。

そして月島くんは御構い無しに飛雄に近づく。



月島「県予選の決勝…見たよ」

影山「！」

『！』



あの試合。
飛雄のトスがメンバー全員に無視された。



月島「あーんな自己チューなトスよく他の他の連中我慢してたよね。僕なら無理」



飛雄の拳がブルブルと震えている。



月島「あー…我慢できなかったからああなったのかぁ」

影山「…！！」

月島「Aもよく自己中な王様のお世話何年もこなせるよねぇ。もしかしてさぁ、王様ってAに無理させてるわけ？Aってばかわいソ〜」

影山「ッ！！」



飛雄が月島くんの胸ぐらを掴みにかかる。
余裕のない顔をしている飛雄とは裏腹に月島くんはニヤニヤ笑っている。

私は飛雄の反対側の手を取る。



『飛雄……やめて？』

影山「…」



飛雄は渋々、しかしイラついたように月島くんを解放する。
そして、ザッザと歩き始める。



影山「……切り上げるぞ」

日向「おっ、おい！」

月島「逃げんの〜？王様も大した事ないね」

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