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大結界修復 結憂 ページ20

「紫!あんたが、異変の共犯者ってわかっているんだ!!一発殴らせろ!」

結憂が紫と共に結界の修繕を始めようとした時、ふとそんな声がした。紫がぴくりと反応する。結憂がゆっくりと振り向くと、そこには黒髪をボブカットにし、赤いパーカーを目深にかぶった少女が立っていた。腰には二本の刀が下がっていて、右手を掲げて紫を指さしていた。少女の後ろにも何人か人が居る。

「あの、それより、あなたたちは、誰ですか?」

結憂が眉尻を下げて少女に問う。すると少女はハッとして、

「あ、私は新崎にゃ…んんっ!新崎夏!で、この人たちは私の知り合い!」

(随分、素直な、方です)
結憂は夏の様子を見て、率直にそう思った。そして、そこで結憂は気付いた。紫が異変の共犯?そういえば妖怪の様子が変だったがその事だろうか?有得ない。結憂は紫と協力関係を結んでいる関係で紫の能力は熟知している。紫の能力は熟知している。紫の力ではそんなことできやしない。

「丁寧に、有難う御座います。わたしは、八百陣結憂と、申します。そして、わたし達は、博麗大結界を、修繕しに、来た者です。わたし達の、目的は、結界の、補修です。異変には、関係ありません」

結憂は丁寧な口調で夏へ話しかけた。すると夏は「あっ、えっ、」とわたわたと腕をぶんぶんと振った。

「えっ、違うの!?えっ、あれっ、じゃあ?あれっ?あれっ???」

「外野は、少し、黙っていて、欲しいです。これは、博麗大結界に関する、とても重要な、儀式です。何か、邪魔をされては、失敗する、可能性も、出て来ます。どうか、お静かに、お願いします。…紫さん、協力して、下さい」

「ええ、勿論よ。そこの外野、離れて居なさい」

紫が冷ややかに告げた。それを聞くと、近くにいた数人はおずおずと下がった。それを見て、結憂は注連縄と札を組み合わせて陣を張った。遥か上空へ飛び上がり、ブツブツと小声で詠唱を呟いた。結憂の濡烏色の髪が風で靡いた。一際強い風が吹いたその刹那、結憂は両手を胸の前で合わせ、

「結界符『博麗大結界の一端・重』!!!」

結憂が持つ中で一、二を争う大規模なスペルカードの名前を、大声で叫んだ。地面から生まれた何重もの光のドームが幻想郷を包み込んだ。そして、刻み付けられていた結界のヒビがみるみるうちに治っていく。
その幻想のような光景は、見ていた者全ての視線を釘付けにした。
しかし、その壮大なスペルはノーリスクで易々と使えるような代物ではない。結憂はだらだらと汗をかきながら、地上に降り立った。

異変と聞いて黙って居られる訳無い 孤覇→←抑えられるのか。 花鈴



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サクラドール・フューラースカーレット(プロフ) - お話がいっぱいになった為続編を作ります! (2021年4月1日 23時) (レス) id: b68c219d90 (このIDを非表示/違反報告)
若草。@ねむねむ星人(プロフ) - はじめまして、若草と申します。更新をさせていただきます。 (2021年4月1日 21時) (レス) id: 0df262be83 (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 更新させていただきました (2021年3月17日 21時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
かぽなん(プロフ) - 初めまして、かぽなんです。更新させていただきます! (2021年3月17日 20時) (レス) id: 0de375209c (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪@低浮上(プロフ) - 更新しました! (2021年3月4日 17時) (レス) id: 52e526ba44 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ x他7人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2020年10月20日 17時

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