【募集企画】東方幻想記録物語 3巻

胸騒ぎ 夜音 ページ32

「あーあ。つまらない…何か起きないかなぁ。」

魔法の森で1人、ボソリと呟く。
だって暇で暇で仕方がないんだもの。

人里には降りたくない。人間は好きじゃない。まあ、勿論良い人もいるから、全部が全部嫌いな訳じゃないんだけどね。だから魔理沙や零魔と仲良くしていられるわけだし。

…そうだ！こーりんの所に行こう！
香霖堂になら、探しているものも見つかりそうだし、暇潰しには丁度いいはず！
そうと決まれば、すぐ行こう！

腰掛けていた木から降りて、香霖堂へ向かう。

…あれ？こんな所に人影が？………あぁ、零魔か。それにしても、どうしてこんな所に…？
まあいいや。
心の中の妙な胸騒ぎがするのを気づかないふりして、零魔に向かって手を振りながら走って行った。

「おーーい！！零魔ーっ！！」

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