【募集企画】東方幻想記録物語２巻 (ページ45)

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心の中は…　零魔ページ45

「おーい、姉さーん」

「れっ、零魔！」

霊夢のお陰であの地獄のような場所から脱出出来たぜ！

「大丈夫か？どこか怪我とかしてないよな？」

「平気だ！」

「妖怪とかに襲われたりしなかったか？」

「…大丈夫大丈夫！襲われたりしても返り討ちだ！」

うん、嘘ですごめんなさい…
森で普通に追っかけ回されたし
ぶっちゃけ霊夢がくれたお札が無かったら僕妖怪に襲われてポックリ逝ってたよ…

「ほんとかー？」ｼﾞｨｰ

「何だよ…」

「嘘つく時の癖が出てるんだぜ」

何！僕嘘つく時に癖とかあんの！
マジか！初めてしったぜ…

「本当に大丈夫だって…
　もし妖怪に襲われたりしても返り討ちにしてやるよ！」

姉さんが作った魔法薬で！

「零魔は能力が無いから危ない事はあんましないでくれ…」

「心配性だなぁー…能力が無くても大丈夫だよ」

「でもお前の強さは一般人…人里の人と同じ位何だから…」

「何だよ………僕だって…」ﾎﾞｿｯ

僕だって努力してるんだよ？姉さん…
能力を持っているか持っていないかで努力の結果が出るかどうかが違う何て理不尽だよ…
霊夢は元から才能があるし魔理沙姉さんも霊夢には劣るけど才能はある。
そして姉さんは努力家でその成果がちゃんと分かる。
紅魔館のメイド長の咲夜さんだて人間なのに吸血鬼のレミリアさん達を護ることの出来る力がある。
対して僕は？能力が無くて才能も何も無い…どうして？可笑しいよ…
何で姉さんは……姉さんには僕に無いものが全部ある…全部持っている…
ズルいよ…姉さんばっかり…

「零魔？」

「あっ、何でも無いよ、姉さん…」

仕方無いんだ……
僕は一般人……どんなに努力しても変わらない一般人……
もしくは一般人よりも弱い"人間"なんだ…

「……そうか、よし、異変解決は霊夢達に任せて
　私達は紅魔館に行って咲夜にお茶でも出して貰おうぜ！」

「それってただの迷惑行為じゃ…」

「早く箒に乗るんだぜ！」

「……どうなっても知らないよ？」

はぁ……咲夜さん…ごめんなさい…