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フラグ建築 畔 ページ44

町外れの不気味な屋敷の前まで来た。
幽々子は先程帰って行った。
「今夜じゃないようだな。」
汗が頬を滴る。
「…そのようですね。」
屋敷の上には黒い何かが動き始めていた。
「上は私が片付けておく。」
「分かりました。では、私は中に行きます。」
私と妖夢はテキパキと話を進めて行く
後ろでは珠城が目を凝らして空を見上げていたのを見たが何も触れなかった。
「無茶だけはするなよ。」
「はい!」
私は翼を出し空を飛んでいく。
心配だなんて思いながら亡霊を切って行く。亡霊は切れば成仏していくのだ
「おかしい…。」
亡霊は束になって襲いかかる奴だが、今回はバラバラにやって来た何かもっと重要な事がある。
探せ。
見つけ出せ。
早く。

「あ、そう言えば。珠城の奴……武器類持ってんだろうなぁ?」
亡霊の事を考えながら珠城の事を心配する。
『勝手に殺られていろ。』
約束の言葉がふと、蘇る。

待てよ……。物凄く嫌な予感がする。
矛盾とかしてないよね……?


『絶対に死ぬな。』
約束の言葉を思い出す。
「ふぁ!?」
おかしな声がでる。
理由は簡単だ。
見事なフラグ回収をしてしまったからだ。
「普通にピチュれなんて言いながらピチュるな、なんてどう考えても矛盾してる!!
それに、泣いてる声で言ったし!?
あークソ、オワタ〜!!」
顔が暑い。最悪だ。
恥ずかしさのあまり、近くの家の屋根の上で暑い顔を隠し、叫びながら転がり回る。
「あァァァァァァァァ!!(高音)」
喉が痛むが今のところ問題は多分ない。
亡霊も綺麗に片付けた。誰も周りには居ない。存分に叫ぶことが出来る。


___ウォォォォォォン___


屋敷の窓が震え、何枚かが割れた。
神に誓って言う。今のは私ではない。
それに声は近くで鳴ったような気がする。狼の様な、熊の様な鳴き声はなんだろうか。

ピリッと、肩に痛みが走り顔を歪めながらも肩を見るそこには大きな鴉の足が肩に食い込んでいた。
「_____!!!?!」
声にならない悲鳴を上げる。
肩に食い込んでいる足の持ち主が亡霊に操られている鬼、餓鬼(ガキ)だった。
餓鬼は大きく、鴉のような足、刃も通さない頑丈な皮膚の鬼の持ち主の事を指す。今、私の隣にいる。どうしたら良いのかと流石に焦り初める
すると餓鬼と目が合う。
「へぇ?」
恐怖のあまりまたもや変な声が出てしまう。
餓鬼は私を持ち上げ、投げた。
壁に背を強く打ち付け、気を失ってしまった。

__そして、餓鬼の追撃がやって来る。

心の中は… 零魔→←揺るがない思い 畔



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彼岸花_毒 - 更新しました。 (2019年7月16日 1時) (レス) id: ed1de518a2 (このIDを非表示/違反報告)
彼岸花_毒 - 臼井咲さんありがとうございます! 更新します (2019年7月15日 23時) (レス) id: ed1de518a2 (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - 更新しました! (2019年7月15日 18時) (レス) id: 1a8f9f7b82 (このIDを非表示/違反報告)
サナティ(プロフ) - 更新します。 (2019年7月15日 17時) (レス) id: 1a8f9f7b82 (このIDを非表示/違反報告)
臼井咲(プロフ) - 一応お話しは作りました!後は彼岸花さんができるまで待機です! (2019年7月15日 15時) (レス) id: 505560354e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナティ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2019年6月16日 17時

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