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タイミングの悪いことに、そこへさくらが戻ってきた。
舌打ちをする勢いで諏訪さんに睨まれ、さくらは肩をびくっと震わせて私の元へ戻ってくる。
諏訪さんは倒れている先生を一瞥した。
「ブッキー、長くないらしいよ」
「え？」
さくらの声は、心の中の言葉がそのまま出た、みたいな言い方だった。
さくらは諏訪さんを振り返る。
「病気だって。もうすぐ死ぬみたい」
さくらは私を見た。
目を合わせられなくて、自分の膝に視線を落とす。
「Aは知ってたの…？」
俯いたまま頷くと、さくらは「そうだったんだ…」と重苦しく呟いた。
「馬鹿だよね。病院で大人しくしてればもう少し長生きできたのに。澪奈の死の真相暴くとか言ってるけどやってること犯罪じゃん。犯罪者がえらっそうに」
諏訪さんは吐き捨てるように言い放った。
私はスカートの上でぐっと拳を握った。
言ってやりたいことは沢山あったけれど、諏訪さんの言ってること自体は間違ってない。
「私は救われたよ、先生に」
横からさくらの声がした。
「澪奈があんなことになって、私は生きた心地がしなくて、ずっと時が止まったままだった。
もし先生が澪奈のことに触れてくれなかったら、一生引きずってたと思う。澪奈に対して、」
「澪奈 澪奈 澪奈！」
諏訪さんの大声にびっくりして振り返った。
諏訪さんは目を吊り上げていた。
「なんでみんなあいつにこだわんの？」
忌々しいというように宙を睨む。
「私はあの女が嫌いだった。
自分のやりたい事に真っ直ぐで、ブレずに生きてて…目障りだった。
あんたもだよ」
諏訪さんは私を睨みつけた。
「あんたもあいつと同じ目をしてる。
馬鹿なくらいブレずに真っ直ぐで、ブッキーは誰も殺してないってずっと信じてて。
実際ブッキーは誰も殺してなくて。
あんたやあの女が正しいんだって証明されたみたいで…凄いむかつく」
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さな×りお(プロフ) - 緑えいたぁーさん» えぇ…ありがとうございます！ めっちゃ嬉しいです更新頑張ります！ (2019年5月3日 20時) (
レス) id: e17c1230c5 (このIDを非表示/違反報告)
緑えいたぁー(プロフ) - さなさんとりおさんの書くお話が大好きです！いつも楽しみにしています！もしかしたら歳近いんじゃないかな〜って思ったりしたりしなかったり…御二人のファンとしてずっーと応援してます！ (2019年5月2日 22時) (レス) id: 847f0c09f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さな×りお | 作成日時：2019年4月24日 22時
