5話 雪合戦 ページ11
『恭ちゃん、ちょっとお聞きしたいことがあるのですが。』
「なに。」
雲雀は手を止めずに返事をする。
『なんで生徒会の私が風紀委員会の仕事をやっているのか知りたいんだけど。』
「今は人手が足りなくて忙しいからね。Aなら仕事が早いから使える。」
『そんな理由で休日に学校呼び出さないでよ!!それに集合時間朝早くて眠たいし。』
「うるさいよ。口より手を動かして。」
『ひどーい…わざわざ手伝いに来てあげたのに……ん?グラウンドに誰かいる?』
こんな寒い日によく来るなとAは感心していた。
すると窓目掛けてリボーンが飛んできた
「ちゃおっス。」
「やあ 赤ん坊、相手してくれるの?」
雲雀は手を止めトンファーを構える。
「ちげーぞ。今グラウンドで雪合戦してんだ。お前らも参加しねーか?」
リボーンの言葉にAは目を輝かせた。
『雪合戦!! 参加したい!ねえ恭ちゃん行こうよ!ねえってば!』
Aは雲雀の肩に手をおき抗議する。
「仕方ないな。少しだけだよ。」
『やったー!!ボコボコにしてやるからな!』
「ルールはレオンを捕まえた方が勝ちだ。動き回るから気をつけろよ。」
『おっけー。ずっと書類整理してたから体が鈍ってたんだ。楽しみー!早く行こ恭ちゃん!』
「はぁ。」
雲雀は溜息をつきながらAに着いていく。
グラウンドに出ると雪だるま状になっていた山本とでかいカメが倒れていた。
ラジコンカー状態のレオンとツナがこちらに向かって走ってくる。
「うわっ!!」
ツナは途中で滑って転びレオンとの距離が離れてしまった。
雲雀は足元まで来たレオンを捕まえて持ち上げる。
「何これ?」
『あとあそこのでかいカメもね。』
「雲雀さん!!Aさん!!」
「せっかくの雪だ。雪合戦でもしようかとね。」
『恭ちゃんいつも群れてる標的に一方的にぶつけてたよねな。あれじゃ合戦になってないって。』
「ここであったのも何かの縁だ。今日は君を標的にしようかな。」
雲雀はレオンをツナに向けて投げるそぶりを見せる。
「え!そ…そんなっ てかレオン投げてくんのー!!? ひぃっ!」
ツナは身構えイーピンを縦にした。
「………?」
しかし思っていた衝撃は何も来なく、恐る恐る目を開け状況を確認する。
「と、思ったけど風紀委員の仕事が溜まってる。またね」
『…え?雪合戦は?』
「帰るよ。」
雲雀はAの手を掴み校舎へと戻って行った。
『遊びたいー!!!』
94人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛蓮(プロフ) - ぷりんぷりんぷりんさん» ありがとうございます! (2022年1月4日 17時) (レス) id: 612c43a7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんぷりんぷりん(プロフ) - でも少し雲雀さんも霧の感じあるので間違えてしまうのも分かります!笑これからも頑張ってください応援してます! (2022年1月3日 23時) (レス) id: 4c41d579ea (このIDを非表示/違反報告)
凛蓮(プロフ) - ぷりんぷりんぷりんさん» 失礼しました!何を思って霧にしていたのか…頭ではわかっていたのに…… (2022年1月3日 23時) (レス) id: 612c43a7b3 (このIDを非表示/違反報告)
ぷりんぷりんぷりん(プロフ) - コメント失礼します!雲雀恭弥霧の守護者ってありましたけど確か雲雀恭弥雲の守護者です! (2022年1月3日 20時) (レス) @page6 id: 4c41d579ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:凛蓮 | 作成日時:2021年12月18日 18時