3年A組〜今から皆さんは人質です〜 one

人質の理由 ページ8

キーンコーンカーンコーン…チャイムが鳴った。
柊:「はい、起立ー！」
皆恐怖で立ち上がることができない。
柊:「起立だよ、き・り・つ！」
先生がまた号令をかけるが、誰1人として立とうとしない。そんな私達を見かねた先生は腕時計を私たちに見せた。やばい！あの時計は起爆装置だった！
そう思って私は椅子から跳ね上がった。同時に瀬尾君も立ったみたいだ。
『皆！死にたくなかったら立って！』
その言葉に皆も立ち上がる。
柊:「これから俺の授業を始める。礼！」
数人しか礼をしない。
柊:「これから俺の授業を始める。礼！」
やっとほとんどの生徒が礼をした。
柊:「着席。」
みんなが座った所で先生が話し始めた。
柊:「どうしてこのクラスは人質になったのか…分かる人！」
誰も手を上げない。
柊:「じゃあ、宇佐美！」
宇佐美:「はあ！？分かるわけないし…」
柊:「いや、分かるはずだ。よく考えて？」
宇佐美:「みんながブッキーに対して酷く当たるから…。」
柊:「はははっ、なるほど〜。まあ、確かに教師に対するリスペクトはゼロだよな？でもそんな理由でこんなスペクタルな仕打ちはしないよ。

ヒントは他のクラスにはなかったこと。
じゃあ、諏訪！」
諏訪:「警察沙汰になった奴がいる。」
諏訪さんがそう言うと甲斐君が怒り出した。
甲斐:「テメー、喧嘩売ってんのかっ！？」
柊:「甲斐が起こした傷害事件か。ま、それも関係なくはない。」
先生はそう言うとひとつだけ開いているの席に座った。
柊:「君たちも分かっているはずだ。でも答えたくない。」

さくら＆貴方:「『澪奈ですか？…景山澪奈が自○した事ですか？』」
私とさくらの声が重なった。
柊:「ピーンポーン！他のクラスにはなかった事。それは生徒を1人失ったことだ。」

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