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Story9 ページ11

崩れ落ちたまま、動かない。





ただひたすら、苦しそうな呼吸を繰り返している。




至「ゆっくり、鼻で息を吸って。」



彼女の薄い肩を抱え、自分の膝の上に上半身をもたれさせる。




貴女「……っ、は、…はぁ……」




呼吸を繰り返し、苦しそうに動く胸を見たとき、





考えてはいけなかった事が脳裏をよぎった。






気がした。





その考えを振り払うようにして目を逸らすと彼女の家のリビングが見えた。




なんというか…




至「見事に、なにもない…w」



田園が呼吸のリズムを持ち直しはじめた。




貴女「茅ヶ崎さ、ん。も…、大丈夫、です。…りがとう、ございます。」




まだはぁはぁと息をしながら、田園は立ち上がった。




貴女「もう…遅い、ですし、うち、狭いですけど。留まっていきますか…。」



きっと、田園Aは『警戒心』という言葉を知らないんだと思う。




至「…はは。じゃあ、お言葉に甘えて。というか、誰かついてなきゃヤバそうだし。」




貴女「あ、でも私、薬…飲んだら、すぐ眠っちゃうんですけど…。」



沈黙が走る。
耐えられずに破ったのは田園だった。



貴女「あ!えと…、シャワー、あるんで使ってください。…父が、置いていった服があるので、それ…。はぁはぁ。それ、着てください。」




無理して喋らなくてもいいのに。




至「うん、ごめん。ありがとう。」






まだ
外面はキープしておこう。

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サナギ(プロフ) - はちみつちゃンさん» ありがとうございます!同時に、返信がとてもとても遅くなってしまってすみません。物語がシリアスで気持ちが暗くなってしまうかもですが、そんな面も受け入れてもらえたら嬉しいです。 (2017年12月13日 0時) (レス) id: 4c31463cbd (このIDを非表示/違反報告)
はちみつちゃン(プロフ) - 楽しく読ませてもらっています、今のところシリアスですが今後の展開が楽しみです。更新待ってます! (2017年10月4日 16時) (レス) id: 2ba93a4099 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サナギ | 作成日時:2017年9月24日 18時

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