理解 ページ8
『おはようございます。』
今日は、久しぶりのバイト。
元気よく先輩方や店長に、
挨拶をした。
「大崎、おはよう。相変わらず元気そうだな。」
矢野先輩も、相変わらず元気そう。
「大崎ちゃん、おはよう。あ、そう言えば...」
秋吉先輩は、
挨拶するなり、
私を誘き寄せて、
「先週ね、水溜りボンドのトミーさん...だっけ?あのお客様がね、大崎さん今日お休みですか?って聞いてきたよ。」
と、小声で言った。
...へ?
秋吉先輩の言葉に、
頭が追い付かず、
すぐに理解が出来なかった。
「学校が忙しくて、暫く休んでるけど、来週から出勤しますよ。って伝えといたから。」
そう、小声で続けて言う、秋吉先輩。
『...えっ?』
秋吉先輩の言葉を頭の中で、
何度も繰り返すが、
私はそれしか返すことが出来なかった。
理解する暇もなく、
シフトの時間になり、
私は表に出て働いた。
...どういうことなんだろう。
なんで、トミーさんが、
私のことを...?
バイト中ずっと、
そればかりを考えていた。
考えても考えても、
答えなんて出ないまま、
バイトが終わった。
今日はお昼から、
夕方までのシフトだったからなのか、
トミーさんには会えなかった。
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作者名:渚 | 作成日時:2018年12月18日 0時