瞬き

信号 ページ11

1分も、走らないうちに、


髪の毛も、洋服も、


バッグも、靴も、


全身びしょ濡れになった。





外にいる人は、


皆、当たり前のように


傘を差していて、





すれ違う人は、


びしょ濡れになりながら、


物凄い勢いで、


走っている私を、


振り返る。





それに構わず、


私は、走り続けた。





数分、走った後に、


信号に引っかかってしまい、


立ち止まざるを得なくなった。





...早く信号、青にならないかなぁ。





なんて思いながら、


信号待をしていた。

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