47.浴衣 ページ47
そして、花火大会当日。
私は自分じゃ着付けが出来ないので、
結莉がしてくれた。
「この浴衣可愛いね。A、すっごい似合ってるよ。」
着付けしてくれながら、結莉が褒めてくれた。
『えへへ。お兄ちゃんが内緒で買っててくれたの。』
お兄ちゃん、サプライズとかするタイプなのか。
「へぇー。いいなー!私もそんなお兄ちゃん欲しい!!」
『そういえば、結莉は花火大会行くの?』
「行くよ。」
『誰とー?』
「彼氏。」
帯を締めながら言う、結莉。
『えっ?結莉、彼氏いたの?』
結莉に彼氏が出来てたなんて知らなかった。
「最近出来たの。」
『そうなんだ。おめでと♪因みに私の知ってる人?』
「うん。同じ大学の牧野くんだよ。」
『へぇー!そうなんだ!』
結莉の彼氏の話を聞いて、
自然とニヤニヤしている私。
なんだか、私まで嬉しくなっちゃうな。
「Aもさ、最後まで諦めちゃダメだよ!」
そう言いながら、
私の髪の毛をセットしてくれる結莉。
耳の後ろで、お団子を作ってくれた。
『...うん。』
私は自信なさそうに頷いた。
「よし。Aに、勇気をあげよう。」
そう言い、私の髪に、
水色の可愛い花の髪飾りを付けてくれた。
『可愛い髪飾り...。』
私はその髪飾りに見惚れていた。
「これ私のお気に入り。今日だけ貸してあげる。」
『えっ?いいの?』
「うん!だから、少しくらい自信もってね。」
『ありがとう...。』
私は結莉に着付けとヘアセットをしてもらい、
可愛い髪飾りまで貸してもらった。
少しくらい自信持たなきゃ...。
私は結莉の家で着付けしていたので、
皆とは、花火大会の会場で待ち合わせていた。
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渚(プロフ) - とこたんとみさん» コメントありがとうございます( ^ω^ )面白いと言っていただけて嬉しです♪ (2019年7月7日 2時) (レス) id: 4fccf6bd12 (このIDを非表示/違反報告)
とこたんとみ(プロフ) - とっても面白いです!!!! (2019年6月11日 1時) (レス) id: f614e63378 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:渚 | 作成日時:2018年8月3日 5時