「BASARA学園」と書いて「カオス」と読む ページ47
「(なんて思ってた時期が私にもあったなぁ……)」
Aは“加減”を知らない漢たちの戦いを一歩引いて見ていた。
小太郎と戦う三成と左近、そして後から乱入した政宗と幸村。
彼らはここが廊下だというのにも関わらず、場所などまるで気にも留めていない。
若干窓にひびが入っていたり、教室のドアが倒れていたりなど校舎が軽く崩壊しているが、そんなことはこのBASARA学園では日常の一部となっていた。
「一年ながらにこんな生活に慣れかけている自分が怖い」
「皆止めるんだ！ここは廊下だぞ！」
見兼ねた家康が声を上げる。
「止めるなよ家康！これは俺たちのグラウンドを賭けた戦いだ！」
「左様。手出しは無用にござる！」
「手出し以前に下手したら前理事長の時と全く同じ状況になりかねないんだけど！？」
佐助がツッコミを入れる。
「仕方が無い。こんなことはしたくなかったが……」
何かを決意した家康が拳を振り上げ、堂々と宣言する。
「某、徳川家康！絆の力でこの戦いを止めて見せる！」
訳すと絆という名の力業である。
戦いの中へ突っ走って行った家康を止める暇もなく、彼もまた参戦した。
Aの頭の中に、某大人気大乱闘ゲームのナレーションが過ぎる。
いやいや、企業的に某大人気ストリート格闘ゲームだろうというツッコミもあるかもしれない。
だがこのカオスっぷりはどちらかというと前者のゲームを例えた方が……。
「違う！こんなこと考えてる場合じゃない！スマ〇ラもス〇リー〇ファイターもまたの機会に遊ぶとして、まずはこの状況を」
「そう……この大乱闘を止められないのも市のせい……」
いつの間にかAの隣には長い黒髪の女子生徒が立っていた。
風紀委員の浅井長政の彼女、お市である。
「市は兄さまじゃないから止められないの……。ああ、ごめんなさい兄さま……」
めそめそと泣く彼女の兄というのは織田信長前理事長のことである。
「めそめそと泣くな市！貴様は立派な風紀委員だ！この浅井長政が認めたのだから間違いは無い！」
「長政さま……！」
しかし不運にもキリッと決めた長政の後頭部にサッカーボールが激突し、彼はそのまま倒れてしまった。
「長政さまぁぁあ！」
「ぬぅおおお！申し訳ござらぬ浅井殿ぉおおお！」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
