新聞部の名誉 ページ43
場所は変わって放課後の図書室。
いつもなら司書の北条氏政先生が本棚の掃除をしているのだが、生憎腰を痛めて現在は療養中のため、北条先生と何かと親しかった三年生の風魔小太郎が本棚の掃除を請け負っていた。
彼が黙々と掃除をしていると、本棚の奥に何やらきらりと光るものがあった。
「…………？」
見覚えのない鍵だ。
首を傾げる小太郎。
誰かが落としたのかもしれないと職員室へ鍵を持っていこうとしたその時、扉の前で猿飛佐助と遭遇した。
「あれ、風魔？なんで図書室に……あ、もしかして新しいネタ探し？」
佐助はサッカー部と掛け持ちで新聞部にも所属している。
そして小太郎もまた新聞部に所属していた。
しかしながら新聞のネタを探していたという訳では無い。
小太郎は首を横に振って、図書室の掃除をしていたことをジェスチャーで伝えた。
「ああ、そっか。北条先生ぎっくり腰だっけ？だから代わりに掃除をしてるってわけね。ん？何しに来たのかって？いやこれがまた面倒事に巻き込まれちゃってさ……」
不意に佐助が視線を落とすと、小太郎の手に例の鍵が握られているではないか。
「ちょ、何でアンタがそれ持ってるの！？」
「？」
「やっぱ俺様日頃の行いがいいわ。丁度その鍵探してたんだ。いやー助かったよ風魔」
佐助が鍵を貰おうと手を差し出すが、小太郎は何やら警戒して鍵を渡そうとしない。
「え？本当に俺様のなのかって？いや、別に俺様のじゃないけど今はその鍵が必よ＿＿あっ！ちょっ、なんで逃げるんだよ風魔！」
何を思ったか小太郎は佐助の横を颯爽と通り過ぎる。
彼が逃げるのには理由があった。
それは以前、佐助が新聞部に依頼された記事を書くために保健室で厳重に保管されていた女子生徒のスリーサイズの結果を見ようとして、見つかった女子生徒たちに軽くフルボッコされかけた前科があるからだ。
今回もまた良からぬことを依頼されて任務を遂行しようとしているに違いない。
これ以上新聞部の名誉に傷がついても困る。
「偏見し過ぎだろ！今回は違うから！お願いだから話聞けって風魔ぁぁあー！」
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
