こじらせ暴君 ページ31
「いいか三成、倫理とは即ち絆だ。相手への思いやりが大事なんだ。故に、ここで今一度絆を学ぼう。まずは『心のノート(小学生のための道徳)』の最初のページを開いてくれ」
「私を馬鹿にしているのか貴様ァ！」
家康から渡されたのはほんわかとした絵が描かれた道徳の教科書。
Aが試しに中身を開いてみると、小学生用だけあってほとんどの文字が平仮名で書かれていた。
「漢字を知ってしまうと平仮名だらけって逆に読みにくいよね」
「A、今すぐ帰るぞ！このような戯言に付き合っていられるか！」
「そんなこと言わずに家康君の授業受けておいた方がいいって。少しはまともになるかもしれないよ？」
「このようなふざけた授業がテスト勉強になってたまるか！私は自力でやれる！」
「全く仕方が無いな。よし、そこまで言うのならばこの問題が解けたらワシも今日は手を引こう」
家康はパラパラと教科書を開き、とある問題を指差す。
そこに書かれていた問いは様々な場面のイラストを見て、自分なりに感じたことを記入するものだった。
「ふん、他愛もない」
三成が解き終わるまでそれほど時間はかからなかった。
解き終わった彼の答えを見てみると、家康とAは思わず苦笑する。
「『ともだちがけんかしています。あなたはどうしますか？』」
「斬る」
「何がどうなってそうなるんだ！？」
「他人の喧嘩など煩わしいだけだ」
「暴挙にも程があるだろ！？」
「えっと次は……『ともだちがこまっています。あなたはどうしますか？』」
「斬る」
「さっきと同じじゃないか！」
「己の力で成し得ぬ者など秀吉様が創る学園の妨げになるに違いない。よって早めに斬滅する」
もうこの人ダメかもしれないと思ったその時、はっと家康が何かを思いついた。
「この“ともだち”の部分を身近な人物に当てはめて考えてみるのはどうだ？そうだな、例えば刑部や左近……ここにいるAとか」
「その発言を訂正しろ！Aは私の配偶者だ！友などという脆弱なものではないッ！」
「家康君、私もう帰っていいかな？三成の発言が恥ずかしくて蒸発したいんだけど」
息抜きも大事だよね(時と場合による)→←お知らせ（※本編とは関係ありません）
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三楓(プロフ) - 紫月姫さん» コメントありがとうございます！色々重なってバタバタしていましたが最近はだいぶ落ち着いてきました。以前の更新形態に戻れるよう少しづつではありますが精進します(*´∀｀*) (2020年7月6日 14時) (
レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» ありがとうございますm(__)m無理しない程度に頑張ります！ (2020年7月6日 14時) (レス) id: fa2fc96bb4 (このIDを非表示/違反報告)
紫月姫(プロフ) - お知らせ&このコメ見ました。お悔やみ申し上げます。無理せず落ち着いてからで構いませんよ？(*^^*)その間に色んな三成さまを拝みに行ってきます！変なコメントで失礼致しました！ (2020年7月3日 21時) (レス) id: 9da1b7754e (このIDを非表示/違反報告)
シナシグ(プロフ) - 三楓さん» そうだったのですね...お悔やみ申し上げます。気落ちすると色々マイナスに考えがちになってしまうので無理せず自分の好きな事をしたりしてリフレッシュしながら頑張って下さい！一読者ですが応援してます！(っ`･ω･´)っﾌﾚｰﾌﾚｰ!!! (2020年7月1日 22時) (レス) id: 63a06f166a (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - シナシグさん» コメントありがとうございます！実は最近身内の不幸がありまして慌ただしくしておりました。ようやく少し落ち着き、これから心の整理のためにも物語を書きたいと思います(*´∀｀*) (2020年7月1日 3時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2020年5月21日 0時
