甘い夢 ページ42
機械音が鳴り響く。
A「んっ…」
まだ眠気に襲われているAにとって、その音は不快だ。
しかし放っておけば放っておくほどその機械音は更に大きく鳴り響く。
A「うるさ…うわっ！」
機械音をなんとか止めようとしたAはベッドから転げ落ちてしまった。
A「痛っ…。あれ？ここは…」
冷たいフローリングから身体を起こせば、薄い色のカーテンの隙間から朝日が射していた。
その光に導かれるようにカーテンをしゃっと開くと、高いビルや道路を行きかう車が目に映る。
A「…また変な夢を見た」
窓に映るのは寝ぐせのついたいつもの自分だ。
数日前に病院を退院してからAは普段通り大学に通っていた。
そして見たあの夢。
A「なんだかよく分からないけど…甘酸っぱい感じ」
夢の中でこんな感情になったのは初めてだったのか、Aは上機嫌に洗面所へと向かった。
A「あーあ…さっきの夢なら覚めないでほしかったなぁ。あんまり覚えてないけど」
覚えているのは甘酸っぱい感情のみ。
さて、こうしている間にも授業の時間は迫っていく。
急いで支度をして、Aは大学へ向かった。
＊＊＊＊＊＊＊
大学にはAが片思いをする先輩がいる。
高校の時にオープンキャンパスで、今通っている大学を訪れた際に案内してもらったのがきっかけだ。
やさしく、とても丁寧な対応にAは心惹かれ、この大学に行くことを決意したと言っても過言ではない。
その先輩とは何も進展はないが、いつか告白出来たらしようと彼女は考えていた。
「A、Aってばー！」
隣の席に座っていたAの友人が、「おーい」とAの目の前で手を振っている。
A「あ、ごめん。何？」
「事故ったって聞いて心配してたけど大丈夫？お見舞い行きたかったけど丁度バイトと重なってて…」
A「あーいいよいいよ別に！心配してくれてありがと」
「それならよかった。あ、それでさ、例の先輩の話なんだけど…」
友人はニヤリと笑みを浮かべて、Aが休んでいた期間に得た情報を耳打ちした。
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三楓(プロフ) - みつさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2017年8月15日 21時) (
レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 面白いです。これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます！ (2017年8月15日 17時) (レス) id: c881b9ad42 (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 三楓さん» ありがとうございます！ (2017年8月8日 20時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)猿飛佐助オチですね！内容作成にしばらく時間がかかると思いますが、前向きに検討させて頂きます。 (2017年8月8日 20時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 三楓さん、お気に入り作者100人、おめでとうございます！そこで小説のリクエストなのですが、猿飛佐助オチを書いてほしいな･･･と思いますが出来ますでしょうか？ (2017年8月8日 20時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年7月15日 11時
