原因 ページ12
左近「はっ...まさかそれ以上の!?」
利休「聞けよ！」
左近「じゃ、どういう事っすか」
利休「アイツがこの女を殺そうとしてんだよ。理由は知らねぇが」
左近「三成様が...Aさんを...？」
勢いで全て口にしてしまったサビ助に、ワビ助のような後悔は見られない。
寧ろ「これでどうだ」と言わんばかりの自信が溢れだしていた。
サビ助の話を聞いた左近は、最初あたりはキョトンとした顔をしていたが次の瞬間、お腹を抱えて笑い出す。
左近「なんっすかその冗談。三成様がA様を殺そうとしているとか...」
利休「こっちは至って真剣な話なんだがな」
A「...」
左近「あぁ、すんません。でも、Aさんの勘違いじゃないっすか？大体なんの根拠があってそんな...」
A「...嫁いだその日の夜、夜中に三成様が刀を持って突然私の部屋に来られ、『殺す』っと...」
左近「え？」
A「その翌日は何事も無かったように普段通りの三成様でした。それどころか以前よりもお優しく...。もちろん、それが夢だと思う時もありました。ですが...」
利休「やっぱりよ、アンタは現実で殺されることを恐れているから夢に逃げた。現実逃避に変わりねぇ」
A「そうかも...しれませんね...」
左近「三成様がキレた心当たりは？」
Aはしばらく考えて、「一つだけ心当たりが...」と呟いた。
A「嫁いだ日、ご挨拶の意を込めて夕餉を振舞ったのですが...もしかしてそれが、口に合わなかったのかも...」
左近「えぇー...流石にそれで殺そうとする三成様じゃないっすよ」
利休「いや、余程ひでぇ夕餉で......サビ助、Aさんに失礼だぞ！」
A「とにかく、私の心当たりはこれくらいしかありません。夕餉を振舞ったのはその日だけでしたし...それ以降は行動にも充分気をつけて...」
左近「んじゃーさ、一回三成様に聞いてみたらどうっすか？」
A「え...？」
左近「三成様も茶会に参加するだろうし、そん時に聞いてみたらいいっすよ！もしかしたらぜーんぶAさんの勘違いかも知れないし」
A「ですが...」
左近「大丈夫、大丈夫！俺と利休さんも少し離れたところで様子見しますから！」
利休「えぇ!?僕もですか!?」
左近「つーわけで、早く準備終わらせましょ！あ、これ運びますよっと」
風呂敷に包んだ道具を持ちながら、左近は嵐のように過ぎ去って行った。
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三楓(プロフ) - みつさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)更新頑張ります！ (2017年8月15日 21時) (
レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
みつ - 面白いです。これからも更新頑張ってください。楽しみに待ってます！ (2017年8月15日 17時) (レス) id: c881b9ad42 (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 三楓さん» ありがとうございます！ (2017年8月8日 20時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - 彩月いろはさん» コメありがとうございます(*´∀｀*)猿飛佐助オチですね！内容作成にしばらく時間がかかると思いますが、前向きに検討させて頂きます。 (2017年8月8日 20時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
彩月いろは(プロフ) - 三楓さん、お気に入り作者100人、おめでとうございます！そこで小説のリクエストなのですが、猿飛佐助オチを書いてほしいな･･･と思いますが出来ますでしょうか？ (2017年8月8日 20時) (レス) id: 676cb16bcb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三楓 | 作成日時：2017年7月15日 11時
