提案 ページ20
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(ホークスside)
うまい。うん、普通に美味い。
とろりとしたタレを鶏肉に絡めて口に運ぶ。
なんていうか、人の作ったご飯を食べるのが久しぶりすぎて
「…沁みるなぁ」
ホッと息を吐きながら呟けば、Aちゃんは少しだけ目を丸くしてなんだそれ、と薄く笑った。
「美味しい。あったかいご飯っていいね、やっぱ」
「え、あんたいつも何食べてんの？」
「んー大体コンビニとかスーパーの弁当かな」
自分で作って食べる時間があるなら睡眠に回した方がマシだと思ってたから。
正直味には飽き飽きしていたけど、もう慣れたし。
「弁当も最近のやつは美味しいけどさぁ…栄養偏るよ？食費だってかかっちゃうし」
「だよねー。それ俺も思う」
「自炊しなよ」
「それは面倒で」
Aちゃんが呆れた顔で見てくる。そうだよね、ヒーローなんだからそういうトコも気にしないとダメだって俺だって分かってるよ。
「一応定期的に野菜とかは届くんだけどねぇ」
「親から？」
「うんまぁそんな感じの所から」
「めっちゃいいじゃん！野菜地味に高いし有り難すぎるよ」
「でも腐らしちゃうことがほとんどで」
そう言えばAちゃんは勿体ない！と眉を顰めた。
だって、
なんて答えようとした瞬間、あることをひらめき「ねぇ、」とピンと人差し指を立てた。
「これからその野菜全部あげるからさ、たまにでいいからこうやってご飯作ってくんない？」
「は？」
「Aちゃんの食費浮くでしょ？その代わりたまに俺の分も作ってくれたら嬉しいなぁって！野菜も腐らないし！」
ニッコリ提案してみれば、Aちゃんはうーんと悩み始める。
何を考えているのだろうか
暫し考え込んだ後、Aちゃんはよし、とこちらを向いた。
「分かった。でも条件がある」
「なに？」
「時間が合う時で構わないから、ホークスも料理一緒に作りなさい」
「え」
「あんたが成長しないでしょ。少しくらい作れるもの増やせ」
目をぱちくりさせる。驚いた。てっきりこれ以上俺と一緒の時間が増えるのは嫌だとか言い出すんじゃないかと思っていたから。
「はは、リョーカイ。じゃあそゆことで！」
「ン」
なんだか受け入れられたことに少しばかり喜んでしまう。
楽しくなりそうだな、なんて思いながらご飯を頬張るAちゃんによろしくお願いしますと笑いかけた。
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lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (12月24日 1時) (
レス) @page38 id: 7de4ffbd52 (このIDを非表示/違反報告)
San(プロフ) - めちゃめちゃ好きな作品なので続きが見たいです（ ; ; ） (2023年3月1日 8時) (レス) @page32 id: b5216021f9 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - えっえっお願いしますみたいです大好きです (2023年2月13日 0時) (レス) @page38 id: 1bebe7d5ab (このIDを非表示/違反報告)
sana＊(プロフ) - もっちさん» わぁあありがとうございます😭もう作品が逸れ過ぎて収拾つかなくなってますよね😢笑 しかも最近また新しい幼馴染同級生ネタも浮かんできてて😂しばらく更新出来ておらずすみません！そろそろ気合い入れて進めます！💪 (2022年9月9日 19時) (レス) id: 35c21c90ed (このIDを非表示/違反報告)
もっち - 同級生設定のホークス嬉しすぎていつも楽しく読ませて頂いております！続きがとってもとっても気になるので少しずつでも書いていただけたらなぁと思います…。物語って考えるのも難しいし時間もかかるでしょうし大変だと思いますが、応援しています！頑張ってください！ (2022年9月2日 4時) (レス) @page38 id: 77bce02d1c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sana＊
| 作成日時：2021年10月12日 11時
