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え、エマちゃんから……？たまに電話でお話することもあるけど、こんな真昼間にかかってくるのは珍しい。ピ、と通話ボタンを押して「もしもし、エマちゃん？」とと向こう側に呼びかけると、雑音に混じって彼女のか細い声が聞こえてきた。
「エマちゃんどうしたの？電波悪い？」
『……Aさん……エマ、どうしたらいい……？』
「えっ？」
ひっく、ぐす、と鼻を啜る音が向こうから聞こえてくる。エマちゃんが、泣いてる？どうして？
「え、エマちゃん落ち着いて、ちゃんと話せる？ゆっくり深呼吸してみて」
『うっ、うっ……』
「うん、焦らなくていいから。ちょっとずつでいいから、話してみて」
啜り上げながらも、エマちゃんはあのね、と言葉を切り出した。余程の様子だ。一体どうしたんだろう、と思うと同時に、まさか東卍に……佐野やみんなに何かがあったのではないかと背筋が冷える。
『きいて、Aさん……
……マイキーとドラケンが、喧嘩始めちゃった』
「……えっ？」
予想の斜め上を行く返答に素っ頓狂な声が出た。佐野とケンチンくんが、喧嘩？それって珍しいことか？
うちの店に来てご飯を食べる時だって、佐野からちょっかいをかけて喧嘩、お会計の時に佐野が財布を忘れて喧嘩としょっちゅう軽い小競り合いのようなものをしているし、ちょっとしたどつきあいくらいなら何度も見たことがあるけれど。
でもエマちゃんのこの様子からして、今回の彼らのそれはとてもそんなじゃれ合いの範疇に収まる喧嘩の規模ではないらしかった。
『エマ、もう本当にどうしたらいいか……縁切るとか言い出してるし、東卍もマイキー派ドラケン派とか言い出すし、もうわかんないよお！』
わあっと堰を切ったように泣き始めるエマちゃんを電話越しに落ち着かせながら、内心私も混乱していた。一体なぜそんなことになったのか、東卍を巻き込んでの喧嘩にまで発展しているのか、今彼らはどういった状況なのか……
知りたいことが多いが、とても今のエマちゃんは事の経緯を1から説明できるような状態じゃない。とにかく彼女を宥め、落ち着いたらまた電話をして欲しいと言って一旦電話を切った。マミは「なんかただ事じゃないカンジ？」と何かを察したように視線を寄越してきた。
「うん……なんか、東卍が大変なことになってるかも」
「何それ、なんで？」
「分かんな」
するとまた電話がかかってきた。画面に表示された今度の相手に、私はまたも驚いて目を剥きそうになった。
『佐野万次郎』
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泣蜜(プロフ) - あ.....好きです....。未来での夢主ちゃんとマイキーの関係が気になります！毎日更新楽しみにさせてもらってます！ (2021年6月6日 1時) (
レス) id: 9a006c8713 (このIDを非表示/違反報告)
おろし(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ (2021年5月26日 17時) (レス) id: 47520b13da (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 子@さぶ様の表現力素敵すぎます！マイキーかっこいい、、、続き楽しみにしております！ (2021年5月26日 10時) (レス) id: d9354e6a46 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 更新楽しみです！マイキーの独占欲半端ないかっこよすぎる、、、 (2021年5月25日 17時) (レス) id: 800746c1bf (このIDを非表示/違反報告)
しん(プロフ) - これからの展開にドキドキします...めちゃくちゃ面白くて毎日更新楽しみにしてます！！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: cdf270dae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子@さぶ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2021年5月17日 0時
