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「テメェ……！」
こんなに怒っている三ツ谷くん、初めて見た。一虎という人の胸倉を掴み上げたまま怒りで震えている三ツ谷くんと、余裕そうなその人。しかし三ツ谷くんも、この危なそうな人を知っているような口ぶりだ。一体どんな関係なのか、東卍とも因縁のある人なのか、私には見当もつかなかった。
するとそこで、駆け付けた教員が「そこ、何をしている！」と声を張り上げて駆け寄ってきた。一瞬それで三ツ谷くんの力が緩んだのだろうか、羽宮一虎がその隙に三ツ谷くんを突き飛ばし、颯爽とその場から走り去った。三ツ谷くんも一瞬は追いかけようとしたようだったが踏みとどまった。私の様子を伺ったからだ。
駆け付けた教員には、他校の知らない生徒に絡まれたのを三ツ谷くんが庇ってくれたのだと説明した。決して三ツ谷くんは相手に手を出していないし、三ツ谷くんから自発的に行った喧嘩沙汰ではないと言うと、相手の学校名や名前は分かるかと尋ねられたので、私は三ツ谷くんと目配せをしてから知らないと答えた。その場は少し騒然となったが、大事というほどの騒ぎにはならず、チャイムが鳴る頃にはみんなが席に戻っていた。
幸い彼に噛まれたところはセーラー服の襟でなんとかごまかせるような箇所だったし、血が出るほどのものでもないので良かったが、三ツ谷くんにはたいそう心配された。後で少し事情を説明するからと彼に言われて授業のためにクラスへ戻ると、マミにさっきなんか廊下ちょっとザワついてたけど何？と聞かれた。どうやら、クラスの端の方に居たマミはさっきのいざこざの詳細について知り得ていなかったようなので、さぁ？と言って真実は伏せた。
友人たちには、あまり心配を掛けたくなかった。
放課後になってすぐ私は三ツ谷くんの所へ行き、彼に話を聞こうとしたが、その前に三ツ谷くんに傷の方を心配された。
「オマエ本当に大丈夫か……保健室も行ってねえのかよ」
「うん……血も出てないしいいかなって。なんかズキズキはするけど」
「馬鹿、せめて手当てしろ。……やっぱ鬱血してるじゃねぇか」
私の襟を少し捲って噛み跡を見た三ツ谷くんは顔を歪ませた。そして、何故か悪ィ、と私から目を逸らして謝った。
「え？どうして三ツ谷くんが謝るの」
「……タケミっちから、言われてたんだ。オマエを見ててやって欲しいって」
「えっ花垣くん？」
思わぬ名前に少し驚いた。花垣くんが、どうして三ツ谷くんに私のことを頼むの？
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泣蜜(プロフ) - あ.....好きです....。未来での夢主ちゃんとマイキーの関係が気になります！毎日更新楽しみにさせてもらってます！ (2021年6月6日 1時) (
レス) id: 9a006c8713 (このIDを非表示/違反報告)
おろし(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいてます！ (2021年5月26日 17時) (レス) id: 47520b13da (このIDを非表示/違反報告)
柚香(プロフ) - 子@さぶ様の表現力素敵すぎます！マイキーかっこいい、、、続き楽しみにしております！ (2021年5月26日 10時) (レス) id: d9354e6a46 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 更新楽しみです！マイキーの独占欲半端ないかっこよすぎる、、、 (2021年5月25日 17時) (レス) id: 800746c1bf (このIDを非表示/違反報告)
しん(プロフ) - これからの展開にドキドキします...めちゃくちゃ面白くて毎日更新楽しみにしてます！！ (2021年5月25日 1時) (レス) id: cdf270dae3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子@さぶ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2021年5月17日 0時
