せこむ2。 ページ16
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合宿最終日。
監督たちの奢りでバーベキューという、どのくらい費用が掛かっているのか想像したくもないイベントを迎え、私も盛大に食べさせてもらった。前の差し入れのスイカも美味しかったなあ……稲荷崎のみんなスイカ好きかな。監督におねだりしたら買ってくれたりしないかなーなんて……
「Aさん大丈夫ですか……？」
「へっ？」
ぼーっとしていたところに声を掛けてくれたのは烏野の1年マネージャー谷地仁花ちゃんだった。
「大丈夫だけど……え、私なんか変だった？」
「いえっ、えっと、すごく明後日の方を向かれていたので……！」
「まじか」
さすがに稲荷崎シックなのかもしれない。毎日のように治くんとはやりとりしてるけど、電話はあの1回きりだ。私から掛けたいとも思ったけど、恥ずかしくて掛けられなかった。というか、声を聞いたら余計にみんなに会いたくなってしまう気がした。
昨日珍しく侑くんからLINEが来て、開いてみると「どっちが あつむで おさむでしょう」というメッセージと共に、双子が髪をタオルで隠して同じ表情をしている画像が送られてきた。本当に顔のパーツが何もかも全部同じで笑ってしまった。画像を拡大して目の色とかパーツのバランスとかいっぱい見比べて、「こっちから見て右が侑くんで、左が治くん」と返信すると、「せいかい。これをやろう」というメッセージと一緒に、チベットスナギツネの写真と角名くんを並べた画像が送られてきて今度こそ噴き出してしまった。
そんなことをしていたらなんだか余計にみんなに会いたくなってきて、ようやく部活に戻れる明後日が待ち遠しくて仕方が無かった。弟も「兵庫の友達と遊びたい」とぼやいていた。
「……私お肉とってくるね」
何か食べてこの稲荷崎シックを紛らわせようと立ち上がり、お肉を取りに行くと、第3体育館自主練メンバーが揃って何やらバレー話に花を咲かせていた。
そこにお肉やら野菜やらが密集していたので取らせてもらおうかとちらちら伺うと、こちらに気がついた赤葦くんが「何かとる？」と聞いてくれた。細やかな気配りさすがです。赤葦くんて本当にモテそうですね。
「ありがとう。キャベツとお肉が欲しいから取らせてもらっていい？」
「なにィ稲荷ガール！俺から肉をとる気か！肉を貰いたければ俺を倒してから行け！！」
「面倒臭いノリやめてあげてください」
ははは、と苦めの笑いを零したところでポケットの中のケータイが鳴った。
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亜莉沙(プロフ) - すごい続きが気になる終わり方...！ (2020年12月21日 15時) (
レス) id: 363b9c8c34 (このIDを非表示/違反報告)
みやすなすー - 続き見たかったよぅっ…！ (2020年6月30日 18時) (レス) id: 22d4d41058 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず。(プロフ) - 子さんの書く夢主ちゃんと双子の掛け合いが可愛らしくて大好きです！更新楽しみにしています！お身体に気をつけてください！ (2020年4月20日 3時) (レス) id: 6fdce1ba75 (このIDを非表示/違反報告)
なつみかん(プロフ) - 大好き過ぎて更新楽しみにしてます！笑 (2020年3月21日 0時) (レス) id: 0a5ad8d0ef (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 更新お疲れ様です！私も見る専です！笑 (2020年3月20日 16時) (レス) id: 94878ef260 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/8ef4f72c271/
作成日時：2020年3月15日 0時
