ヒーローになりたい【アタ臣】 ページ11
ゲームの主人公のような。なんでも誰でもかっこよく救ってしまうような。
そんなヒーローに。
「総帥〜！またゲームしようぜ！！」
自分より高く広い背中に飛びつけば、彼は驚いたような唸り声を出してこちらに振り返った
「またか我は貴様と違って忙しいのだが」
そう言いつつも嫌がる素振りは見られない
「いっつも忙しいじゃんお前！息抜きだって大事だろ？」
無理やり言葉で丸め込み、彼の手を取った
「な、...まて十文字、我は」
困惑した声にむうとふてくされながらも強く手を引いた。
きゅっと彼の唇が結ばれる
可愛いなぁ、もう
「ほら、行こうぜ」
その言葉と共に手にぎゅっと力をいれ笑ってやれば、彼も少し微笑んでくれるのを俺は知っていた
自分と違って硬い戦うための手だって、今は、今だけは...少しだけ子供に戻ってもいいんじゃないだろうか。
「今日は何する？」
自室までの廊下、のんびり歩きながら話をする
散歩してるみたいで、俺はこの時間も好きだったりする
「そうさなぁ...」
あぁ、まだお仕事モードが抜けていないみたいだ
そんな彼をふわふわ柔らかくしたいと思ってしまう俺はおかしいだろうか。
張り詰めた総帥という立場を崩して挙げられるのが俺だけだったらいいのに。そうだ、俺だけだといい。
...俺だけが、いい。
「なんでも構わん」
よく分からない独占欲のようなものを遮るように彼の声が聞こえた
そうだった。彼はみんなのもので誰も独り占めなんてできないのだ
「そっかぁ...じゃあこの前買った新しい奴！一緒にやろーぜ！」
純粋とはいえない感情を殺しながら、せめて明るくにっと笑うと彼もそうだな、と呟いた
彼が俺だけのものにならなくてもいいから
だから
この時間だけは総帥だということを忘れて欲しくて
「な、総帥」
そう、彼を子供に戻らせる魔法の言葉
今だけ、俺は彼のヒーローになれる。
そう願ってる
「.....や、忠臣。俺とゲームしようぜ！」
彼の名前を呼ぶのだ
すると彼も今だけ。この時だけは
「あぁ...いつもすまんな。アタリ」
優しい声で名前を呼んでくれる。
俺はそれが、それだけでたまらなく嬉しいのだ。
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守護神派生 - あぁぁああ。臣受けが尊いいぃぃぃ更新全裸待機してますぅぅぅ（ナダテココ） (2018年12月26日 14時) (
レス) id: 2b7b5a0383 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん - 我々の世界ではご褒美です。┌(┌＾o＾)┐ﾎﾓｫ…臣受け最高！！ (2018年8月2日 0時) (レス) id: ab4778a323 (このIDを非表示/違反報告)
サユキ - グス臣とても良かったです！(^q^| 小説頑張って下さい！ (2018年4月30日 21時) (レス) id: b46e4faeb0 (このIDを非表示/違反報告)
パスルンタ - 沢山のコメントありがとうございます。気まぐれ最新ですがそれでもよければ、気長に待っていてくれると嬉しいです。 (2018年2月17日 22時) (レス) id: df16e0234b (このIDを非表示/違反報告)
エブキ(プロフ) - いやもう、本当に好きです...しんどいです...ありがとうございます... (2018年2月17日 17時) (レス) id: 30a23cdf44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パスルンタ | 作成日時：2017年5月28日 21時
