【銀魂】紅眼の戦姫 四【沖田総悟】

第二十二訓.どうでもいいことに限ってなかなか忘れない ページ6

Aside


今日も見廻り。
でも珍しく一人です。

『……』







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寂しいなんて誰が言いました？


『うわっ！』


なんだ、携帯が鳴ってたのか………
まじびっくりだわ。


『もしもし』

お登勢「A、よく聞くんだよ。……………銀時がジャンプ買いに行って車にはねられた」

『………今日エイプリルフールでしたっけ？』

お登勢「違うね」

『…………………………分かりました。今から行きます』


あの兄さんのことだからきっとケロッとした顔で「お、どうしたんだA？」みたいなこと言うんだろう。

『……』






.






うん、きっとそうだ。

そんな車にはねられたなんてくだらない理由で死んだら、松陽に追い返されるに決まってる。

『…………』





.






とにかく急ごう。
親不孝者ならぬ兄不孝者にはなりたくないし。





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おばさん「あら、Aちゃん泣いてるじゃない。どうしたの？」


いつもの団子屋の優しいおばさんだ。なんだか安心した。


『……え？』


ほんとだ。泣いてる。


『………………………大丈夫だよ、おばさん』


私は涙を乱暴に拭いとっておばさんに笑顔を向けた…………つもりだ。

おばさんの顔がまだ心配そうなのでたぶん上手くは笑えてない。


おばさん「…………そうかい？何かあったら何でも聞くからね？」

『はい！』


おばさんの優しさが染みてまた泣きそうになる私はたぶん泣き虫だ。最近は強くなったと思ってたんだけどなぁ………

早く涙を引っ込めなきゃ。兄さんに笑われる。






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