番外篇.ずっと ページ31
Noside
結花「A！」
『お、結花おつかれー』
ここは戦場＿＿＿
皆、自分の思いを胸に今日も戦った＿＿＿＿＿＿＿
結花「おつかれーじゃないッ！Aはどんだけあたしを心配させたら気が済むんだ！」
結花の前には布団の上で上半身を起こした腕や頭に包帯を巻いたAがいた。
改めて結花に目を向けたAは結花の顔を見て目を丸くした。
『結花、泣いてるの……？』
結花「なっ、泣いてなんか、ないッ！ただ、ちょっと、目にゴミが…」
『ふふっ』
結花「…A………？」
『……ありがとう、私のために』
結花「…どういたしまして」
子どもっぽく思われているのが気に食わないのか結花はそっぽを向いてそう言った。
結花「………ところで、この前髪は」
Aの前髪は右上がりにバッサリと斬られていた。
『…………ちょっと、イメチェン？』
結花「誰が戦場行って
“あっ、イメチェンしよっ！キャハッ♡”ってなるの」
『さすがにキャハッ♡はないよね』
結花「ともかく、整えてやるからちょっと待ってて」
『…うんっ！』
結花は一度部屋を後にし、ハサミを片手にまたすぐ戻ってきた。
結花「はい、…どう？」
鏡をAに手渡しながら結花はそう問うた。
『滅茶苦茶いい感じ！』
結花「そっか。なら良かった」
銀時「A飯食えるかー？」
『あ、食べる食べる！』
結花「あたしの分も置いとかねーと承知しねーぞ、銀兄」
銀時「てめーの分なんて端からねーんだよ」
結花「んだと、この銀髪腐れ天パ」
揉め始めた二人を見て、Aは微笑みをこぼした。
『ささ、行くよっ、二人とも！』
銀時「あっ、てめっ、離せA！」
結花「Aっ、コイツなんかといるとAにもバカが移る！離せ！」
『やーだね、絶対離さない！』
ずっと、一緒なんだから＿＿＿＿＿＿＿＿
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作者名：花遥 | 作成日時：2019年12月26日 2時
