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時雨side
あの日から私の監視には気だるげさんが着いてくれている。
「ほーら、朝飯ですぜィ」
「ありがとうございます」
なんだかんだで私は部屋から出てはいけないので、ご飯やらなんやらは全部気だるげさんが持ってきてくれる。
「はい、じゃあ質問ターイム」
この気だるげさんは毎朝質問タイムと称した事情聴取をしてくる。ちなみに昨日は好きなものとか嫌いなものの質問だった。
「名前は?」
いきなり真面目なのきた。
「坂田時雨です。貴方は?」
「俺ァ、沖田総悟でさァ」
「沖田、さん…」
「なんですかィ?」
「いや、なんでもないです。ちょっと、呼んでみただけ」
「そうですかィ。じゃ、次。いくつでさァ」
「……たぶん十八」
「たぶん……」
大分呆れた様子の沖田さんだが、本当にたぶんだ。
「…しゃあねぇな。じゃ、ゆっくり飯食ってくだせィ」
このご飯は女中さんが作ってくれているらしく、とても美味しい。私も作れるかな……?
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作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時