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沖田side
昨日土方コノヤローにどうせてめェはサボんだろ。ならアイツの監視頼むぞ。とか言ってきやがった。
しかも毎日アイツを事情聴取しろと。ふざけんじゃねェよ、調子のんじゃねーぞ土方ァ。
「入るぞー」
そして今俺はアイツに朝飯を持ってきたところだ。
「あ、はい!」
「朝飯ですぜィ」
「あ、なんか、すみません…」
心底申し訳なさそうな顔をしているコイツが殺人犯とはとても思えない。とか言って欲しかったんだろうが、俺はそうはいかない。誰が雌豚なんぞに情けなんぞかけてやるか。
「じゃ、質問ターイム」
「……??」
「好きな食べ物は」
「…………甘いもの全般…ですけど」
「じゃ、好きなもの」
「鈴、ですかね」
「あーあの耳につけてた」
「そうです。あの…返して……」
「あげやせん」
「ですよね…」
「じゃ、次嫌いな食べ物」
「うーん、強いて言うなら炭酸はあんまり好きじゃないかな」
「じゃ嫌いなもの」
「火は嫌いかな」
「なんで」
「なんでだろ……?」
そういえばよく考えたこと無かったな、的な顔してやがる。こいつ大丈夫か。
「ま、いいでさァ。ゆっくり飯食ってくだせェ」
「はい!」
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作者名:花遥 | 作成日時:2019年10月3日 22時