黒バス成り代わり 2 【花宮真】 (ページ12)

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62話ページ12

出国当日。
平日なので空港に向かう途中のバスで皆に行ってきます、とLIMEを送っておいた。
まだ授業前だったので直ぐに返信が来た。

氷室「気を付けてね行ってらっしゃい！変な人について行っちゃだめだからね」

ついていかねえよ

和成「どんな感じかついたら連絡くださいね！行ってらっしゃい！」

わくわくしてるのが画面越しに伝わる。

最後に翔一さん

「風邪ひかないように気を付けるんやで！機構がだいぶ違うから喉痛めんようにマスクとかするんやで！？それから、変な人に絡まれそうになったら完膚なきまでに急所蹴って逃げるんやで！バスケ向こうでも楽しむんもいいけど怪しい人来たら一緒にやっちゃダメやからな！？あとあと、ご飯しっかりたべるんやで！ファーストフードばっか食べたら体調崩してまうからな。浮気もせんといて～～」

長い

長文を適当にスクロールして流し読む

「ーーーーー大好きやで気を付けていってらっしゃい真」

あの長文からの不意打ちにもろ顔に出そうになった。

卑怯だろくそ。

「今卑怯とか思ったやろ」

相変わらずのサトリだ。むかつくから仕返ししたろ

(愛してる翔一さんをほっぽって浮気は出来ないかな)っと。

めったにこういうこと言わない私にちょっとはびっくりしてくれるかなと思いつつバスを降りると丁度スマフォが鳴った。

「電話？もしもし、翔一さん？」

「真！！！愛してる！！！！」

「！？うっさい！！！」

大声で思い切り叫ばれたのに驚いて思わず反射で通話を切ってしまった。

もう一度鳴る電話。今度は耳から思い切り話して出る。

「すまん、まこちゃんもう叫ばんから」
「……ほんとだろうな」
「あー、嬉しすぎて思わず電話してもうた許してや」

しょんぼりした声で話す翔一さんちょっとかわいいと思ったのは内緒だ。

「しょうがないから帰国後デートで許してやる。」
「！！さすが！まこちゃんや！」

「じゃあついたらもっかい連絡する。行ってきます」
「行ってらっしゃい。気をつけてな電話まってるで」
「ん」

アメリカ行きの飛行機の搭乗開始のアナウンスが流れる。

大きな荷物を預け、飛行機に乗り込む。

窓際の席のようだ。しかも1人席。親の仕事についてなど詳しいことは知らないが何とも贅沢な旅になりそうだ。

そういえば、前世の記憶で行けばナッシュゴールドJrとは同い年ぐらいになるのか。
え、中学生の幼いナッシュとかちょっと気になる。

あーでも、日本人と違ってもう大人びた容姿をしていそうだ