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#期待1 ページ1
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洗濯物を干している時だった。
夫はこの時間会社に行っていて、ハンガーにワイシャツをかけている最中インターホンが鳴ったのだ。
つい宅配便かとボールペンを手に取り、はーいと返事をして扉を開けた。
「あ、荷物は」
「引っ越しの挨拶にきたのだが!」
そういえばお隣に引っ越してくる人がいると夫が言っていた気がする。
そうだったんですね、と手元に持っていたボールペンを後ろに隠してこれからよろしくお願いしますと笑みを浮かべた。
「こちらこそよろしく頼む!」
早川という表札と煉獄という表札の間で私は彼を知った。ただただ平凡な日々。人並みの人生というものを味わってきた私は。
この人に教えてもらうとは思って無かった。
物語に出てくるような恋の仕方を。
それはベランダで吸った煙草のように
苦くて
真っ白で向こうが
見にくくなった夜空に良く似合う
私の馬鹿みたいな恋のハナシ
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