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「じゃぁ、改めて…Aさんお誕生日おめでとー！」
やっと泣き止んだ私を囲んで3人がそう声を上げる。
カシャン、と重なり合うコップの音がやけに心地いい。
向井さんが宮舘さんに教えてもらって作ったというローストビーフも、
向井さんの母の味というチンジャオロースも、
佐久間さんが岩本さんに教えてもらったという有名店のケーキも、
全部が全部美味しくて私のために用意してくれたその暖かさが嬉しかった。
「なぁ、最後に写真撮ろうや！」
向井さんはそう言ってカバンからカメラを取り出す。
「Aさんとめめはここね」
そう言って目黒くんと2人並ばせられる。
その後ろに佐久間さんが立つ。
「じゃぁいくでー！」
セルフタイマーをセットした向井さんが急いで佐久間さんの隣に立つ。
カシャ、
「お、えぇやん。えぇやん」
撮った写真を見ると、そこには涙の痕が残る私とそれを見て笑う目黒くん、そして楽しそうに笑う向井さんと佐久間さんが写っていた。
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食べ終えた食器は向井さんと佐久間さんが片付けてくれることになった。
これくらいやる、と言ったら今日くらいは俺らにさせて、と華麗に断られてしまった。
リビングで目黒くんと2人、ソファに座る。
「目黒くん、ありがと」
「別に何もしてないし」
「ううん、すごい嬉しかった」
この歳になってこんなに誕生日が嬉しいものになるなんて思いもしなかった。
それもこれも全部目黒くんのおかげだ。
「そうだ、Aさん、ひとつ忘れてた」
「なに？」
目黒くんはそう言うと部屋の隅に置いた花束を指さす。
「あの花なんの花か知ってる？」
「んー…なんだろ…」
「あれ、ブーゲンビリアって言う花らしいんだけど」
「そうなんだ、すごい綺麗な花だよね」
「舘さんが花言葉教えてくれたんだ」
そうなんだ、と私が言うと目黒くんはそっと私の耳元に口を寄せる。
「『あなたしか見えない』っていうんだって、ブーゲンビリアの花言葉」
目黒くんのその言葉に私の視界はまた小さく滲む。
視界の端で、小さくピンクの花が揺れた気がした。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
