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Aside
スーパーから出て、ふと顔をあげると、そこには愛しの人物の姿。
「あ、目黒くーん！」
道路を挟んで反対側。
こんな風に大きな声で呼んだら迷惑かな、なんて思いながらも声をあげると、目黒くんはびくっとしたあとで小さく手をあげた。
急いで道路を渡り、目黒くんのほうへ駆け寄る。
「もう仕事終わり？」
「ん、そう」
「そっか、早く終わってよかったね」
こんな早い時間に目黒くんの仕事が終わるのは珍しい。
今日は一緒にいれる時間がいつもより長いな、なんて少し浮かれながら目黒くんのほうを見ると、なんだか浮かない表情をしている。
「目黒くんなんかあった？」
「ううん、別に」
いつもと違う目黒くんの表情にそう声を掛けるも目黒くんはなんでもない、としか言わない。
「今日、一緒にご飯食べよ？」
「…もう、食べてきたから」
目黒くんの腕に伸ばした手は、ごめん、という言葉とともに振り払われてしまった。
行き場をなくした手が虚しく宙を切る。
「そっか、」
「じゃぁ先行くね」
「え、一緒に、」
一緒に帰ろうよ、と言い終わる前に目黒くんは足早にアパートの方向へと進んでいく。
どうしたんだろう。
いつもと違う様子の目黒くんに心がざわつく。
仕事疲れてるだけ？
それとも私なにかした？
考えてはみるけれど、何も思い当たる節は見つからない。
「Aどうしたの」
「べつに、」
「あれ知り合い？」
「お兄には関係ない」
「なんでそんなこと言うんだよ、まだ反抗期なの、お前」
「うっさい、」
スーパーの袋を両手にぶら下げたお兄が放つ一言一言が今はなんだかすごくむかつく。
「お兄、いつまでいんの」
「お前が買いたいものたくさんあるから手伝えってパシってんだろ」
「あぁもう、うるさい！」
「発狂すんのやめろよ、」
荒れてんなぁ、と苦笑いを浮かべるお兄に「早くしてよ」と帰路を促す。
はいはい、と後ろからついてくるお兄を視界に入れながら、ぼんやりと目黒くんのことを考えた。
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さーや(プロフ) - なぎぷちょへんざーさん» 聞きました！月が綺麗ですね、の意味をめめが知ってて衝撃だったんですが？！笑 壁に穴開けよ、がもうめめ過ぎて笑いましたw (2020年4月3日 7時) (
レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
なぎぷちょへんざー(プロフ) - この小説お気に入りです！素のまんま聞かれました？お便りの内容を聞いた瞬間この小説を思い出しました、笑 (2020年4月2日 22時) (レス) id: 831076a685 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - 夢さん» コメありがとうございます！どういうお話の展開にするか悩んでいたのでそう言っていただけで嬉しいです…！ありがとうございます！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
さーや(プロフ) - たぴおかさん» アーカイブでひーくんチュロス見ましたがあれはたしかにやばい…！！うどんで盛り上がるスノちゃんたちが可愛すぎました…！ (2020年3月23日 20時) (レス) id: 6178770b80 (このIDを非表示/違反報告)
夢(プロフ) - 初めまして。コメント失礼します。今まで色んな作品を拝見してきたのですが、久しぶりにここまで展開が気になり夢中になって最後まで読んじゃいました。とても素敵な作品でした！ (2020年3月22日 21時) (レス) id: 97d80eb079 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さーや
| 作成日時：2020年3月9日 17時
