あたたかく包んだ�� ページ20
高木さんを見たら目が合って、
その顔は苦笑いを浮かべていた。
雄也「これだけじゃ、足りないかと思って…
頑張ったんだけどさ……。」
やけどしていない方の手で、
高木さんがその卵焼きの裏側をめくる。
A「…………あ。」
雄也「焦がしちゃった。」
聞けば高木さんは普段自分で料理をしないようで、「年中ダイエットしてる」とサラダばかり食べているみたい。
時々ハンバーグが食べたくなるんだけど、
それもスーパーで市販のを買って温めるだけだから、料理をするのは本当に久しぶりらしい。
雄也「気付かないうちに卵焼きの作り方忘れちゃうなんてさー、恥ずかしいわ。」
…本当に落ち込んじゃった。
もはや水に浸っている高木さんの人差し指を見つめながら、ぼんやりと呟いた。
A「これぐらい…わたしが作ります。」
雄也「…え？」
A「……わたしに、作らせてください。」
明日が見えなかった昨日のわたしに、
明日を見せてくれた。
“命の恩人”と呼んでも過言ではない彼にわたしができることなんて、これぐらいしかない。
雄也「マジ、で？」
こくりと頷くと、高木さんは嬉しそうに笑った。
雄也「味は甘いやつでよろしく。」
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好きです - 友達になってみたいです。高木さんと。 (2022年2月20日 0時) (携帯から) (
レス) id: 63b7d0fc4e (このIDを非表示/違反報告)
白米王女 - 涙腺崩壊しかけました…更新待ってます！ (2019年3月7日 3時) (レス) id: 3dc41e973d (このIDを非表示/違反報告)
盟(プロフ) - ノスタルジア・ラヴァーからきました。私自身こういう一筋縄ではいかない？一難抱えてるような恋が好きでして...始まりからとても好きです(;_;)序盤から高木くんの優しさが滲み出ててこれからどう主人公ちゃんの傷を癒してくれるのか楽しみです。長文失礼しました(;_;) (2018年8月12日 17時) (レス) id: 3541bb94ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2018年8月12日 9時
