I'm a fool of love for you

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これは私たちが出会って初めて迎えた夏のこと


休日、私はショッピングに出かけていた

「予定にないものまで買っちゃった ま、いっか」

余計なものまで買ってしまうのはもはや常識なので特に気にせず ご飯でも食べて帰ろうかと言う時


何してる？
ご飯食べよう


とバーノンからメッセージが来た

4月の研修中にかなり打ち解けた私たちはこの頃、すでに家に出入りするような仲(今ほどではない)になっていて


今買い物来てる
いいよ


と了承の返事をしたらすぐに


俺も今外にいる
何食べる？


と返ってきて適当に店を決めて集合することにした


お店に着くと店の前でバーノンが待っていた

「ごめん、お待たせ…誰」

バーノンの影から出てきた見知らぬ男性

くりくりのおめめでこちらをうかがっている

「スングァニ」

バーノンは特に悪びれた様子もなくただ 言った
それはよく聞く名前で

「あ〜 噂の」

バーノンの口から一番よく出る名前で 会ったことも見たこともないのによく知っている

「噂？ボノナ何話してんの？！」

「別に悪いこと言ってない」

まさかこんな対面を果たすとは

「はじめまして バーノンの同僚 キムAです」

「はじめまして ブスングァンです 突然ごめんなさい」

お互い気まずいなかペコペコと終わらないお辞儀合戦をしてるとバーノンが

「早く入ろう おなかすいた」

と言った 原因はお前だ
席に着いて注文を終えると

「あの、ボノナがお世話になってます」

並んで座るバーノンの腕に触れながらブスングァンさんが言った
すごく品定めするような目つきで私を見ている


なんかマウント取られてる？
何のマウントだよ


「いえ、本当お世話してます」

マジで。冗談抜きで

「ボノナ 料理とかできないから一人暮らしちゃんとできるか心配だったんです」

「そうですか ほとんど私のご飯食べてますね どうにかしてくれます？」

「スングァニも料理しないでしょ」

「ボノナよりはできるも〜ん」


え、何この人
バーノンの前ではあざと系なの？


「安心してください、あなたのバーノンとったりしないので」

「安心してください、あなたにボノナは勿体無いので」








．














．






「ボノナはマイペースすぎてだめ！！」

「それな！」

「ヤー！キムA！お前にボノニの何が分かるんだ！」

「やっぱあんたうざい！」


「そろそろ2人とも水飲んで うるさい」


良くも悪くもスングァンとはずっとこんな感じ

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