2.1日の始まり ページ2
チュンチュン…
『あ〜、よく寝た!』
雀の鳴き声と共にAは目を覚ます。
時刻は午前9時20分。
普通なら雀ではなく、目覚まし時計で起きるのだが今日は違う。
そう、今日は待ちに待った土曜日・休日なのだ。
ベッドから起き上がるなり、前日に用意した服を着るA。
いつもは制服という校則に縛られた服を着ているが、休日だから今日は好きな服を着る。
そして机の椅子に座ってスマホを取り出すなり、Ti○ Tokという今流行り(?)のアプリを開いた。
『あ、おすすめに鬼滅のってる!
運営さんさすがだなぁ。。
あ、待って待って!鬼じゃん!
しかも、上弦だ〜!炭治郎もきぶっちもいる〜』
開いて2分。
もう既に1人の世界にのめり込んでいる状態だ。
独り言のように、ワカメだの上弦だの鬼だのと叫んでいる。
(Aは無惨様を、きぶっちとワカメの2つでよんでいます)
そしてスマホを置くと、
『あ〜、逆トリ来ないかな〜』
と、いつものように言う。
『私、鬼になら喰べられてもいいよ…!』
キラリと天井を見上げて決め言葉のように言うと、Aは部屋を出た。
1人暮らしだからマンションではないのかと思われがちだが、両親と住んでいた家にずっと住んでいるし、これからも住み続ける予定だ。
それに父、母、Aの3人暮らしだったので家は小さく、部屋数も少なかった。
生活費はなんとか近所のパン屋のアルバイトで稼いだ金額でやりくりしている。
『今日は…
せっかくだから、パンケーキでも作って食べよっと!』
スキップ調で階段を降り、Aは廊下を歩いていた。
すると何処からか…
ガッシャーン!!
という皿なんかが割れる音がした。
Aは、ひぇっと小さく叫ぶなり斜め後ろを振り返る。
場所的に、聞こえた的に斜め後ろのリビングらへんだろうか。
『ど、泥棒…?』
ツーっとAの背中に冷や汗がたれた。
が、もしかしたらGとか風なんかが吹いただけかもしれない。
いや、絶対にそうだ。うん。
と、勝手に確信して恐る恐るリビングのドアに向かって歩いた。
そして1分半かけてドアに近づくと、ガチャリと音がしないように開けた。
いや、現に派手といってもいいくらいの音で開けていたのだが。
『…!!?』
そしてAはリビングに入るなり、声も出せず硬直していた。
もしかしたら今日がAの命日かもしれない。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています。 (2021年12月12日 1時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - エレキギターで時空を超えた… (2019年11月21日 18時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ - エレキギター 無惨様はキャラ崩壊wwwwww (2019年10月20日 19時) (レス) id: 038cd1b127 (このIDを非表示/違反報告)
ポン太 - 鳴女さんうっかりwなんか可愛いww (2019年10月5日 19時) (レス) id: 6845f547ea (このIDを非表示/違反報告)
灰斗くん - エレキギター.......草 (2019年9月29日 23時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉枝 | 作成日時:2019年9月24日 0時