3.出会いは大声 ページ3
Aが硬直していたのもしょうがない。
だってAの目の前には、リビングの中央で堂々と何か話していた上弦の壱・黒死牟と、上弦の参・猗窩座。
そして、ドアのすぐ近くの台所で、皿の割れた残骸を見つめていた上弦の弐・童磨。
が、リビングに入ってきたAを直視していたのだから。
しかも、お気に入りの皿が割れている。←そこ?
さて一方のAはというと、
『……………………』
思考停止中。
それでも鬼とは目を合わさないようにと、割れた皿に目を向けた。
誰もその場から動かず、鬼達はAを、Aは割れた皿を見ていた。
「「「『………』」」」
何時間も経っているような感じになるA。
これは誰かが喋って、このシンとした空間をぶち壊してもらわないとダメなようだ。
Aも鬼もそれは察したのだが、誰1人として喋らない。
既にAは冷や汗がピークを迎え、青い顔をしつつも、
(誰か喋って誰か喋って誰か喋って誰か喋って誰か喋って誰か喋って誰か喋って)
と心の中で唱えていた。
するとそんなAの様子に気付いたからか、Aの一番近くにいた童磨が話しかけようとした。
童「……ねぇねぇ、そこの君〜」
『フギャッ』
突然声をかけられて、しっぽを踏まれた猫みたいな声を出してしまったA。
童「ここ何処〜?」
Aに近づくなり、ポンッと肩に童磨の手が置かれた瞬間、Aは今までで出した事の無かろう声を叫んでしまった。
『プギャァァァァァァァァーーーーー!!!』
これには今まで動きを止めていた黒死牟や猗窩座でさえ、一歩引いてしまった。
いや、正確にいうと8歩は引いていただろうか。
特に童磨は耳元といっていいほど近くで、馬鹿でかい声を出されて、なんとも言えぬ顔をしていた。
そんな事を巻き起こした、張本人であるAは大声の出しすぎか、その場で前へバタリと倒れてしまった。
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シンヤ(プロフ) - 続きとても楽しみにしています。 (2021年12月12日 1時) (レス) id: 42d6be6a70 (このIDを非表示/違反報告)
ケチャップ - エレキギターで時空を超えた… (2019年11月21日 18時) (レス) id: 7bf493a5f5 (このIDを非表示/違反報告)
ショウ - エレキギター 無惨様はキャラ崩壊wwwwww (2019年10月20日 19時) (レス) id: 038cd1b127 (このIDを非表示/違反報告)
ポン太 - 鳴女さんうっかりwなんか可愛いww (2019年10月5日 19時) (レス) id: 6845f547ea (このIDを非表示/違反報告)
灰斗くん - エレキギター.......草 (2019年9月29日 23時) (レス) id: 70c0107070 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉枝 | 作成日時:2019年9月24日 0時