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『……♪』
ずっと胸にあったわだかまりの一つがなくなり、
先程よりも遥かに軽い足取りで正面玄関に向かった。
ドアの近くに見覚えのある格好で佇む人物をみつけ、
すっとポーカーフェイスを整え、後ろから軽く足技をくらわす。
ドカッ
「うぎゃ」
『よ。』
思いのほか体重が軽いのか、この程度の軽い衝撃で
吹っ飛んでいったマサルはドテッと膝をついた。
『あ…、力加減みすったわ。ごめん。』
少しテンションが上がっていたからだろうか。
いつもの私ならこんなことはしなかったかもしれない。
一番最初にあった時と同じ赤いジャージを着ていて、前回と違って眼鏡もしていないマサルは私をにらみながらゆっくりと立ち上がる。
「…お前なぁ。俺は今日、お前とお前のキバゴのために
わざわざ電車も通ってないキルクスに来てるのよ。
それが客人を迎える態度かよこのクソスカポンタン野郎。
まぁこの初夏の時期にマホイップが溶けないためにはこの気温が一番だけど。」
『…はいはいめんご。
で？何で今日は直接会う必要があったの。』
マサルのマシンガントークが加速する前に
素早くくぎを刺し、本来の話題に話を持ってく。
立ち上がったマサルと会話しながらキルクスジムを出る。
先ほどまでぱらついていた雪は止み、
日も長くなったからまだ空はほんのり明るかった。
「あ？あぁ。そうだそうだ。
まず何でお前が俺みたいになりたいって言ったのかの理由。
こういう大事なことは本人の口からちゃんときかねーと。」
『…えーっと、マサルみたいに
敬語がしゃべれるようになりたい…から。』
「なんで」
『今年のサマーチャレンジ、白組じゃなくて、キバナさんとこのチームに参加することになって。
…私、バトル以外のところじゃまともに人と話せないし。それに、予選はともかく、ファイナルマッチは知らない人との協力プレイだから…。
…って、聞いてる？』
私の悩み相談とも言える割と真剣な話を話し始めたのに
マサルは私たちの前をとことこ歩いているキバゴのことをじっと観察していた。
「聞いてるわボケ。
…じゃあAはドラゴンチームにエントリーしたのか。」
作者コメント
夏休みに入る前の最終レポートをやって
更新が遅くなって申し訳ありません…。
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志那(プロフ) - 凛@昆布教さん» 自分のオリキャラであるマサル君に対してのコメントとっても嬉しいですめちゃくちゃ励みになります！！更新ペースあげられるように頑張りますね！これからの展開も楽しみに待っててください！！ (2020年8月15日 1時) (
レス) id: 82b3eb1643 (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - です。これからの夢主ちゃんとキバナさんの関係はどうなるのか…？とか、これからマサル君が忘れられる事もあるのか…？とか、気になる事が多いです。なので、続きを下さい気になって夜しか眠れないです←更新頑張って下さいね！！！ (2020年8月9日 17時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)
凛@昆布教(プロフ) - コメント失礼します！一度飽きたポケモンに再度ハマり、夢小説を読み漁ってたらこの小説を見つけ、一気読みしてしまいました！氷の呪縛…加護？が、凄く凄く気になるんですが、マサル君がまさかのお坊ちゃんだった事に驚きです。けど、家柄に囚われず夢を叶えて欲しい (2020年8月9日 17時) (レス) id: 0b140bf78a (このIDを非表示/違反報告)
志那(プロフ) - 朋輩さん» 第二幕の終了時にコメントくださった方ですよね。ありがとうございますすごくやる気出ます！笑 これからどんどんキバナさんと夢主ちゃんが信頼関係を築いていく予定なので！ぜひ楽しみに待っててください！！ (2020年8月2日 13時) (レス) id: 82b3eb1643 (このIDを非表示/違反報告)
朋輩(プロフ) - またまた続編おめでとうございます！氷の呪縛…とても気になりますがキバナさんの逆襲(？)も楽しみです！頑張ってください!!! (2020年7月31日 4時) (レス) id: 2c86d3d2fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：志那 | 作成日時：2020年7月31日 0時
