【キバナ】絶対零度 (ページ5)

今日:25 hit、昨日:11 hit、合計:193,177 hit

３ページ5

-キバナside-

あーー、ねみぃ。早く家帰って寝たいわ。

昨日深夜までエンジンシティでの用事があった。

その後はホテルスボミーインに一泊したが、今日の９時から始まる
宝物庫関連の仕事に備えて、８時にはホテルをたつ必要があった。

エンジンシティでの用事とは、
ヤロー、ルリナ、カブさんとの特例ジムリーダー会議のことである。

そんなものが開かれた理由は前回のジムチャレンジにあった。

ジムリーダーはチャレンジャーを全力を迎え撃つ。

しかし、チャレンジャーもそれなりの鍛錬を積んだ者たちであると同時に、
ジムリーダーにはある程度のレベル制限とタイプ制限が設けられている。

そのため、何度も挑戦することで、いつかレベルも追い越し、
チャレンジャーはジムバッチを手にすることが出来る。という流れが一般的だ。

だが、去年のジムチャレンジは、明らかに異常だった

＂キルクスジムでそれまで残っていたジムチャレンジャーの8割強が挑戦を断念＂

いうまでもなく、これは異常事態である。

しかも、挑戦者達がリタイアしたのはジムリーダーとのバトルではないときた。

そこから議論を重ねたオレ様達は昨日、ある一つの結論にたどり着いた。

チャレンジャーが諦める最大の理由はおそらく、

＂ジムリーダーの直前に配置されていたであろう
最後のジムトレーナーの尋常じゃない強さのせいだ＂と

ジムトレーナーの育成は各ジムのジムリーダーに一任されている。

又、ジムトレーナーとの予選は中継もされないため
接触はおろかメロンさんとチャレンジャーしかのその正体を知らない。

最近はメディアにも謎の凄腕ジムトレーナーとして取り上げられており、

見方を変えれば強いトレーナーの登場はガラル全体の向上に繋がる。

しかし、来年度も同じようなことが起これば、チャレンジャーの減少は免れない。
最悪の場合、大会の運営にも影響が出るかもしれない緊急事態だ。

そこで、ジムリーダー連合トップのオレ様が、
その噂のジムトレーナーに直接会いにいくことになったって訳だ。

チャレンジャーしか会えない、凄腕のトレーナー。

オレは、無意識にジムリーダーとしての立場関係ないし、

一ポケモントレーナーとして、そいつに会う瞬間を待ち望んでいた。