年下の君に【荒北靖友】 (ページ3)

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貴方side

『終わったあぁ!!!!!』

グイーっと私は後に伸びた

実技教科は得意なのですが、机に向かう教科は大の苦手

特に数学

あれは何言ってるか分からない

「やっと終わったのかA｣

そら来た、何言ってるか分からない教科の先生

もとい、我がクラスの担任でもある

『補習をなしにする制度とかありませんかねぇ』

プリントを先生に渡しながら悪態をついた

この間のテストがあまり良くなく補習をするはめになったのだ

「補習を受けたくないならもっといい点を取れ」

ごもっともです

ですが、先生

そんなことが出来たら私は3回も

補習なんて受けてないですよ

3年に上がってもこりゃー補習組だな

「そうだA」

教室を出ようとした私を先生は呼び止めた

「これ、黒田に渡しといてくれ」

目の前に出されたのはプリントだった

『明日じゃダメなんですか？』

正直、めんどくさい

自転車部はやたらと女子が多く苦手

女子が苦手な訳ではなく

友達曰く過激派が多いから注意との事

「明日俺は出張なんだだから渡しといてくれ」

え？出張？

て、ことは？

明日の数学は自習！？

『仕方ないですね行ってあげましょう』

「何を考えてるか分かったが……まぁよろしく｣

顔に出てたか

『了解でーす』

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部室に誰もいないと思ったら

今レースをしているらしい、多分

校門前でファンの子達が

「新開さん達もうすぐよ」
「東堂さんはまだかしら」

自転車部には新開さんと東堂さんしかいないらしい

いや、ユキとか泉んとかいるでしょ

他の子も応援してあげるべきでしょ

っと怒っていたら

「キャーーー帰ってきたわ」

とファンの子達が叫び出した

どうやら何人か帰ってきたらしい

うん、ファンの子達で見えないんだよね

チラッと見えたのは

『泉ん!!!!!』

「あ、A」

自転車を引きながらこちらへ向かってきた

『お疲れー、レースでもしてたの？』

「いや、練習メニューの1つだよ」

さすが強豪、練習メニューもハードだ

「てか、珍しいねAがここにいるの｣

『先生のパシリでユキに会いに』

「なるほどね、ユキならそろそろ来るよ｣

相変わらず優しい泉ん

何故、モテないのかが不思議だ