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｢…リドル君、お体は大丈夫かしら？｣
｢…A！？｣
｢ホワヘルさん！？貴方、今までなにをしていたんですか！？｣
薬品などの独特の匂いを感じさせる医務室の扉を優雅に開けながら中へ足を踏みいれる
自身の着用しているハーツラビュルの寮服である前後の長さが非対称のフィッシュテールスカートの裾が揺れ動く
決められていた通りの私の登場と吐き捨てられたその台詞に副寮長である眼鏡をかけたトレイ先輩と学園長が驚きの声をあげる
その隣の清潔そうなベッドに横になる朱色の持ち主であるリドルの姿を目で確認をしながら彼らに微笑みを返した
｢ふふふ。すみません。学園長先生、リドル君に今日はお部屋から出ることを禁じられておりまして｣
｢…そ、それは、すまない…っ｣
今朝、行われた朝食の場でのやり取りを思い返しながら学園長にその事実を伝えると言葉を詰まらせながらベッドに横たわる当事者が謝罪を口にした
日常生活内においても授業中でも必ず次に起こる出来事を知っている私はその出来事に備えて魔法を展開しておく事がある
数日前にあったなんでもない日のパーティーでも砂埃や葉などがティーカップに入るのを防ぐために先に防御魔法を張っていた
しかし、私の先読みの能力を知らないリドル君はそれに対して機嫌を悪くしたのだろう
｢なんでもかんでも勝手に予想して手を出そうとするのはやめたまえ｣
｢今日の例の問題児達との決闘も勝手なことをされたら迷惑だからね。君は自室から出ることを禁じるよ｣
わかったね？
と、いつもの如く言葉を吐き捨てる彼に了承の意を求められたからには従うしかないでしょ？
内容を理解していない学園長先生とトレイ先輩に今朝のやり取り付け加えるように説明を施す、そして
だから、私はあの場に居なかったんですよ
申し訳なさそうに夢で見た未来通りの言葉を淡々とクロウリー先生に向ける
私のこの能力について知っている学園長であるクロウリー先生の何かを言いたげな視線が私の体を突き刺すが気づいていないように振る舞いを見せる。
ええ。わかっています。
先生の疲れている表情の理由もトレイ先輩の清々しい笑顔の奥の心理も
リドル君の淀みのなくなったその灰色の瞳に映る思いも。
私は、生まれたときから未来を夢で見ることのできる先読みの能力を保持しているので
今日の雲ひとつないこの青空も全て夢で何度も見てきた1ページにあたりますから。
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イドラ - この小説はとても面白いです＼(^_^)／ あと黙って隣に立ってなさいのパスワードがわかりません(;。;)教えてていただけると嬉しいです (2021年3月2日 21時) (
レス) id: 4692e257b3 (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 時雨さん» この作品を読んで下さりまたコメントまでして下さりありがとうございます！！！そう言って貰えてめちゃめちゃ嬉しいです(＞＜)ありがとうございます！！！これからもこの作品をよろしくお願いします！！ (2020年7月25日 22時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
時雨(プロフ) - あ、これ好きです(唐突) (2020年7月25日 19時) (レス) id: c7d5c9d13c (このIDを非表示/違反報告)
砂時計(プロフ) - 桜雪さん» きゃあああっ、さゆきちゃんが読んでくれたなんて本当に嬉しすぎるっっ！！！！さゆきちゃんも無理のないようにね！！お互い頑張ろうね！！コメントくれて本当にありがとうおおお！！(＞＜) (2020年7月21日 20時) (レス) id: 47df7c7bae (このIDを非表示/違反報告)
桜雪(プロフ) - あーーーん設定もろとも大好きやっぱり私にとって需要しかないやつ〜すきだーーーーーー！！！！！体調には気をつけて、更新頑張ってね！ (2020年7月21日 20時) (レス) id: ef0eaf48d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：砂時計
| 作成日時：2020年7月19日 23時
