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第三十三話 ページ34
「おいおい…こりゃ本気で、どういう冗談だよ」
驚愕しながらも、先程の太宰が腕をもぎ取られた光景を思い返す
木に寄りかかり座り込む太宰と、それに縋り付いて泣いているAの姿を見つけ駆け寄る
『うぅ…太宰さん…』
太宰の右腕は綺麗に無くなっていた
「太宰…腕が」
『中也さん…だ、太宰さんが…うぅ…』
Aは大粒の涙を流しながら、中也を見る
「中也…死ぬ前に…聞いて欲しい事が…」
『太宰さん！喋らないでぐだざいっ！』
「な…っ、何云ってやがる！手前がこんな処で…」
中也の顔が青ざめる
「ばあ」
『テッテレーン』
「『ドッキリ大成功』」
そう云って太宰は服の中に隠していた本当の右腕を出し、Aは即席で作ったような“ドッキリ大成功”と書かれた板を出した
「手前ら殺すぞ！そんなことしてる暇があったら、あの悪夢をどうにかする作戦を考えろ！」
中也は太宰の胸ぐらを掴み訴える
それに太宰は笑顔で応える
「いやぁ、無理無理。諦めて死のう！もう残った手は 一つしかない しね！」
中也は太宰の胸ぐらから手を離す
そして、深妙な顔つきで問う
「汚濁を使う気か？」
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五月雨花火(プロフ) - だいすこです (2019年5月14日 2時) (
レス) id: 2c3e029119 (このIDを非表示/違反報告)
謝花 - 更新楽しみにしてます！ (2019年5月13日 17時) (レス) id: cfb76e4621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおぱ | 作成日時：2019年5月9日 11時
