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第十九話 ページ20
『報告？』
彼女はついこの前の襲撃を思い返す
苦い思い出だ
簡単に身支度をし、中也と共に部屋を出る
そして、拠点の最上階へ
廊下の先にある重い扉を開ける
中にはエリスと戯れる鴎外がいた
「首領」
「やあ、中也くん。それに、Aちゃん。体調は大丈夫かい？」
『お陰様で。先日の組合の出撃後、早く現場に着いた探偵社が紅葉さんを捕虜として連れて帰ったそうです。泉鏡花は…行方不明です。』
Aの報告に頬をかく鴎外
「姑息な連中だねえ」
「如何しましょう。我々と雖も五大幹部の一翼を人質に取られては迂闊に手が」
鴎外の次の言葉を、Aはいとも簡単に想像できた
そして、恐れた
「よし！探偵社の社長を殺そう」
想像した通りの言葉であった
鴎外はAの目を見つめながら云う
「暗殺がいいな。外部の殺し屋を使えば労力も掛からず、私達は対組合に傾注できる」
その言葉にAは疑問をもつ
本当に彼は福澤さんを殺す気はあるのだろうか
そんな簡単に福澤さんを殺すことはできない
それは、首領も重々承知の筈
悩むAに気づかぬまま、中也は殺し屋の手配を受け入れた
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五月雨花火(プロフ) - だいすこです (2019年5月14日 2時) (
レス) id: 2c3e029119 (このIDを非表示/違反報告)
謝花 - 更新楽しみにしてます！ (2019年5月13日 17時) (レス) id: cfb76e4621 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：れおぱ | 作成日時：2019年5月9日 11時
