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このお話からしばらくユンギくん視点になります!
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俺には親がいない。
…いや、正確にはいる。
でも、俺にとって親はいないも同然だ。
両親と会ったことなんて、今までの人生で片手で数えられるくらいしかない。
俺が産まれた時、親は二人とも俺を育てるのを面倒臭がったらしい。
なのになんで親が俺を産んだかというと、俺の実家はそこそこの名家で、跡継ぎが必要だからだった。
家のため、跡継ぎとして産まれただけの俺。
俺は実家から親代わりとしてあてがわれた女と物心ついた頃から一緒に暮らしていた。
その女がアヨン。
俺は彼女の名字を知らない。
ちなみに年齢も知らない。
彼女も俺の実家も、それを俺に教えなかったから。
年齢は…今なら30代くらいだと思う。
アヨンはびっくりするほどに美しい美貌を持っていた。
最初の頃は澄ました顔で、淡々と俺の世話をしていた。
幼い俺は、親から事実上捨てられたことで自暴自棄になっていた。
ただ身の回りの世話をし、"保護者"としての義務をまっとうする女と、ガキのくせに既に人生を腐った目で見ていた幼い子供。
二人の会話は必要最低限。
そのおかげで俺の口は悪くなったんだと思う。
幼少期、ろくな会話をしてこなかったから。
歪な生活。
でも、いくら俺が人生を腐った目で見ていたとはいえ、幼い俺はやはり人肌を求めていた。
歪な生活は突然終わりを迎えた。
俺はある日、彼女に初めて感情をぶつけた。
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さらんらん(プロフ) - カフェ猫さん» そう言っていただいて感謝感激でございます(泣) ありがとうございます!!ぼちぼちとですが、更新頑張っていきます! (2019年10月20日 11時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
カフェ猫 - 更新してくれてめちゃくちゃ嬉しいです!このお話本当に大好きなので!続き楽しみにしてます!!! (2019年10月20日 11時) (レス) id: baaac411fe (このIDを非表示/違反報告)
さらんらん(プロフ) - みぃちゃんさん» コメントありがとうございます!!長らく更新できていませんでしたが、これから頑張りますっ! (2019年10月7日 21時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん(プロフ) - やったぁ!!嬉しいです^^楽しみにしてます。 (2019年10月7日 21時) (レス) id: fe7848c8c2 (このIDを非表示/違反報告)
さらんらん(プロフ) - ユンさん» 大変長らく更新できず申し訳ありませんでした(泣) これからはまたぼちぼちと再開していきますので、暖かく見守っていただければ幸いです (2019年10月7日 21時) (レス) id: 4f7a983637 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅあしゅあ | 作成日時:2019年5月11日 19時