雪男の七星 SECOND【紅一点】 (ページ16)

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そんなの許しません！ページ16

七星side

「「「七星(ちゃん)！！！」」」

『えっ！？なに！？』

今日は9人揃ってアイドル誌の撮影。

私だけ前に仕事があったから少し遅れて楽屋に入ると、メンバーが全員で私の名前を呼びながら迫ってきた。

そんな彼らの手元にあるのは週刊誌。

その表紙に載っているのは誰がどっからどうみても私だ。

しかもめったにやらない……ってか、実を言うとここまでちゃんの脱いだのは初めてというくらい際どい水着のグラビア。

アイドル雑誌の撮影で着るときは、みんなが水着でも私はラッシュガードか洋服っぽい水着だからなぁ。

深澤「こんなのやるなんて誰も一言も聞いてないんだけど！？」

『あぁ……それ今日が発売日かぁ！言うの忘れてた〜』

深澤「忘れてたじゃねーわ！」

『だって、先に言ったら、こうやってみんなやめろやめろうるさいと思ったんだもん！』

深澤「当たり前だろ！こんなの……！！！」

『こんなのなに！？むっつりみたいで気持ち悪いよ！ただの水着じゃん！』

阿部「ねぇ、俺いつも報連相が大事って言ってる」

『阿部ちゃんもうるさいよ！これは別に報連相しなくていいでしょ！？個人のお仕事なんだし！っていうか、これもマネージャーさんが持ってきてくれた立派なお仕事のひとつだよ？しかも、よく撮れてると思わない？』

阿部「そりゃ七星は可愛いけども！！！」

『うふふ。阿部ちゃん、ありがとう！』

目黒「俺はこの写真がいいと思う。流し目の感じとか、えろい」

『おっ、めめ！さすが、お目が高いですね！それ、現場でもめちゃくちゃ褒められた写真だよ！』

向井「俺はこっちの写真がええな、お尻のラインとか」

『……こーじへんたーい！逮捕！』

向井「えぇ、七星！ちょぉ待ってぇ！？健全な男の子の感想やんか！？何が悪いん！？」

『ねー、ラウちゃんはどの写真がいいと思う？』

ラウ「うーん、全部素敵ですごく勉強にもなるけど、僕はこの笑顔の写真がいいかなぁ。七星ちゃんの彼氏になったみたいな気持ちになれるもん」

『ほーら！やっぱり私の天使は違うじゃん！汚れた康二と一緒にしないで！！！』

向井「はぁ！？なんでなん！？ラウール！俺が大人ってものを教えてやるから、こっち来い！」

ラウ「えー」

『ちょっと康二！私のラウちゃんを汚さないでよ！』

向井「汚してへんわっ！」