雪男の七星【紅一点】 (ページ39)

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受験生ページ39

☆

七星side

もう随分前の話、もちろん7人だった頃。

高校3年生の冬。

センター受験が迫る年末。

私はかなり追い込まれていた。

『やばいやばいやばいやばいやばい！』

阿部「七星、落ち着いて。大丈夫だから！」

『どーしよう、阿部ちゃん！！！』

阿部「頑張ってきたんだから自信持って！」

『無理！！！』

阿部「なんで！！！」

『無理なものは無理なんだってば！！！』

高3になってすぐ大学受験をしてみたいと事務所に伝えた。

それにあたってJrの活動をどうするか事務所の人やメンバーなどと沢山話し合った。

阿部ちゃんのように休むことも考えたけど、最終的に私は活動を続けたまま受験することを選んだ。

そのため、少しでも時間を作っては勉強にあてた。

模試の判定は悪くない。

高校の担任にもおそらく合格できるだろうと言われた。

それでも不安なものは不安なのだ。

深澤「七星焦ってんね〜」

『ふっか、コーヒー』

深澤「パシリじゃん！はいはい、買ってきますよ〜。」

と財布を持って部屋を出ようとするふっかとすれ違いで入ってきたのは手にブラックコーヒーを持った舘様。

宮舘「七星がそろそろコーヒーって言うと思って、買ってきたよ。はい」

『さすが舘様！ありがとう！』

深澤「いいとこ取りされた…」

岩本「七星、このチョコレート食べな。血糖値上げた方が集中できるでしょ？」

『ひーくん、これ私の好きなやつ！ありがと！』

みんながこうやって支えてくれているのが嬉しい半面、その分だけプレッシャーもかかっているのは事実だ。

だけどそんなこと応援してくれてる皆に言えるわけないよ。