雪男の七星【紅一点】 (ページ31)

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ダンスの実力ページ31

岩本side

七星はダンスが得意だ。

入所時はダンス未経験だったにも関わらず、メキメキと成長していった。

覚えるのがめちゃくちゃ早いし、柔軟性もあるからしなやかで女性らしい動きが得意で、とても舞台映えする。

今年のサマパラの七星のソロは七星の希望で俺が振りをつけることになった。

6月のある日、全体の振り入れが終わった後、水分補給中の七星に話しかける。

岩本「ソロの振り出来たから1回見てくれる？」

『うん！やったぁ！ひーくん早く早く！』

岩本「おっけー、とりあえず1回見てみて。」

『はーい！』

聞き耳を立てていたメンバーも集まってきて、いつの間にか俺のダンスの発表会みたいになってる。笑

曲は七星の憧れている嵐の大野くんの【静かな夜に】

バラード調だけど、しっかりとしたダンスナンバーだ。

〜♪〜

曲が終わると、七星がキラキラとした目でこちらを見ている。

『ひーくんすごいよ！ありがとう！』

岩本「大丈夫そう？これでいいなら教えるけど。」

『うん、とりあえず見てもらってもいい？』

岩本「あ、やっぱりもう覚えたの？」

『曖昧なとこもあるけど、とりあえず1回やる。』

岩本「了解。」

向井「えぇ！？一回見ただけで踊れるん！？」

目黒「化け物じゃん。」

阿部「昔からいつもこんな感じだよね〜。」

宮舘「そうだね、姫は昔から1度見たら大体踊れるよ。」

ラウ「すごいね！！！」

深澤『いやいや、ラウもそんなこと言って本当は出来るでしょ。』

ラウ『そんなことないよ！』

‪なんて外野が騒ぎ始めたけど、早く踊りたくてしょうがない七星には聞こえてないみたい。

新しく入ってきた3人に気を使わせないように、全体練習の時は覚えられてないフリしてたのに、

早く踊りたくてその設定忘れちゃったんだな。

どうせこうやってバレるから気を使うなって言ったのにさ。笑

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