向日葵の咲くおうち ③【雪】 (ページ44)

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🌻

続いて、お手紙を開くと、前よりも随分と上達した字でこう書かれていた。

【ふっかへ

おたんじょうびおめでとう。

いつもひまとあそんでくれてありがとう。

ほいくえんのふっかせんせいも、

おうちのだらしないふっかも、

ひまはどっちもすき。

これからもずっとだいすきだよ。

ひまりより】

今まで沢山の子どもからお手紙を貰ったけど、1番嬉しいや。

しかも最後の一文は、今日見た夢でも大人になった陽葵にも言われたことだったからびっくり。

俺をじっと見つめる陽葵を抱きしめる。

深澤「ありがとう、陽葵」

陽葵『ふっか、またないてるの？』

深澤「嬉しくて泣いてるからいいの」

陽葵『そっかー！ひま、ふっかのことだいすきだよ！』

深澤「……俺も大好きだよ」

佐久間「ねぇ、ふっか。やっぱり歳なんじゃない？そんなすぐ泣いてさー！」

阿部「どんどん涙脆くなってるよね。笑」

深澤「うるせー！」

岩本「それよりも、もういいだろ！長い！」

無理やり陽葵を剥がされた。

深澤「ちょっと、照！俺たちのラブラブタイム邪魔しないでよ〜！」

岩本「長いわ！」

陽葵『キャー！ふっかのはなみずがふくについたー！やだー！』

深澤「は！？付けてないんですが！？」

岩本「うわ、きたな！陽葵に近寄んな！」

深澤「おいおい、忘れてない？今日は俺の誕生日！」

28歳の誕生日は、とっても幸せで楽しい1日だった。

翌日には『ふっか、むりやりおこしてくるきらい！』って言われたけど。

俺は昨日の言葉を信じてるもんねーだ！